見えない私が、隣にいたら

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商店街のフリーWi-Fiに、古井戸の声が流れ込んだ。

あらすじ

夏祭りを控えた三番街商店街。新しく引かれたフリーWi-Fiを通った写真が、見る人によって陽炎のように歪んで見える――そんな噂が広がり、写真を見た人が次々と倒れ始める。喫茶店の看板娘あやめも、その一人だった。

弱視のあんま師でプログラマーの真島、見えないものを感じ取るバーのマスター咲、娘を守りたい商工会長の光一、サイバー犯罪対策課の刑事・達也、そして「何も見えない」側の人たち。祭りの開催期限までに、商店街は「見えないもの」の正体にたどり着けるのか。

いつも町のどこかで丸くなっている白猫ろくすけだけが、すべてを知っているような顔をしている。

主な登場人物

  • 真島 若人(35)……あんま堂の店主。弱視。自作のパソコンと五つのAI「五聖獣」を相棒に、データの異常を追う。
  • 滝田 咲(32)……路地裏のバー「ネミッサ」のマスター。見えないものを感じ取る力がある。
  • 長谷川 ありさ(28)……アパレル店員で、夏祭りの司会。何も見えないけれど、歌がうまい。
  • 須藤 達也(35)……県警サイバー犯罪対策課の刑事。咲とありさの「近所のお兄ちゃん」。
  • 大川 光一(48)……喫茶店「ビリーブ」の店主で、商店街の商工会長。娘のあやめを溺愛している。
  • 大川 あやめ……光一の娘。中学生。祭りのポスターの「写真の子」。
  • 田川 永輔・川崎 裕太(21)……大学生。永輔はビリーブの、裕太は杉本酒店のアルバイト。
  • 杉本 慎吾・洋子……路地裏の杉本酒店の夫婦。商店街の世話役。
  • 荒木 源太郎(源さん)……呉服屋の老店主。九十近い頑固者。
  • ろくすけ……白猫。町のどこにでも現れる。

目次

全40話(プロローグ+全六章+エピローグ)。毎週土曜・日曜に1話ずつ更新します。


※この物語はフィクションです。実在の人物・団体・地名などとは関係ありません。