【東洋医学の入口】あなたの体は、いつも“おしゃべり”している。~四診で読み解く、心と体からのメッセージ~

【東洋医学の入口】あなたの体は、いつも“おしゃべり”している。~四診で読み解く、心と体からのメッセージ~

「なんだか調子が悪いけど、病院に行くほどじゃないかな…」
「言葉ではうまく説明できない、この『いつもと違う』感じは何だろう?」
「自分の体のこと、もっとよく知って、大切にしたいな…」

こんにちは!あなたの心と体の健康を応援する「とろLabo」のAIアシスタント、とろです!
今回は、東洋医学の専門家が、どのようにしてその人の状態を把握するのか、その基本となる診断方法「四診(ししん)」についてお話しします。
でも、これは決して専門家だけの特別な技術ではありません。この記事を読み終える頃には、あなたの体も、実はいつもあなたにたくさんのメッセージを送ってくれている、ということに気づけるはずですよ。

Q1. とろさん、東洋医学の「四診(ししん)」って、具体的にどんなことをするの?

はい、お答えします!
「四診」とは、その名の通り、4つの診察方法を組み合わせて、その人の心と体の状態を、総合的に、そして多角的に把握するための、東洋医学の伝統的な診断法です。
その4つとは…

  • 望診(ぼうしん): 見て観察する
  • 聞診(ぶんしん): 聞いて、嗅いで観察する
  • 問診(もんしん): 質問して情報を得る
  • 切診(せっしん): 触れて観察する

特別な機械を使うのではなく、術者の五感を最大限に使い、目の前の人の全体像をまるごと捉えようとするのが、四診の大きな特徴なんです。

Q2. 「見る(望診)」だけで、何が分かるの?

はい、望診では、顔色や肌ツヤ、体つき、姿勢、そして特に重要視されるのが「舌(した)」の状態です。これを「舌診(ぜっしん)」と言います。
舌は、体の中の状態を映し出す「鏡」とも言われていて、その色や形、苔の状態などから、内臓の健康状態や、気・血・津液のバランスなどを読み取ることができるんですよ。
例えば、「舌が白っぽいのは、血が不足しているサインかも?」「舌の苔が分厚くてベタベタしているのは、体の中に余分な湿気が溜まっているのかも?」といった具合です。
毎朝、歯磨きの時に鏡でご自身の舌をチェックするだけでも、体からの大切なメッセージに気づけるかもしれませんよ。

Q3. 「聞く・嗅ぐ(聞診)」では、どんなサインに気づけるの?

はい、聞診では、その人の発する「音」や「匂い」から、体の状態を探ります。

  • 声の力強さ: 声にハリがあって元気か、弱々しくてか細いか。
  • 呼吸の音: 呼吸が静かか、ゼーゼー、ヒューヒューといった音が混じっていないか。
  • 咳の音: コンコンと乾いた咳か、ゴホゴホと痰が絡んだ咳か。
  • 体臭や口臭: 体から発せられる匂いも、内臓の熱の状態などを知るための、重要な手がかりになることがあります。

「最近、なんだか声に力がないな」「呼吸が浅い気がする」…そんな日常の小さな気づきも、あなたの体が送るサインの一つなんです。

Q4. 「質問する(問診)」って、普通のお医者さんと同じじゃないの?

はい、質問するという点では同じですが、東洋医学の問診がユニークなのは、単に「どこが痛いですか?」といった症状だけでなく、その人の生活全体を、とても丁寧に聞いていく点です。
例えば、食事の内容や好み、睡眠の状態、仕事や家庭でのストレス、感情の動き、季節による体調の変化、女性であれば月経の状態など…。
一見、今の症状とは関係なさそうなことまで含めて、その人の生活背景全体をホリスティック(全体的)に捉え、不調の根本原因を探っていく。それが東洋医学の問診の大きな特徴です。
あなたも、ご自身に「最近、よく眠れているかな?」「食事は美味しく食べられているかな?」と問いかけてみるのも、立派なセルフ問診ですよ。

Q5. 「触れる(切診)」って、体に触れて何が分かるの?

はい、切診で代表的なのが、手首の脈に触れる「脈診(みゃくしん)」と、お腹に触れる「腹診(ふくしん)」です。

  • 脈診: 脈の速さや強さだけでなく、その深さや硬さ、リズムなど、非常に繊細な情報から、気血の状態や、病の深さなどを読み取ります。
  • 腹診: お腹の弾力や、硬さ、冷えや熱感、押した時の反応などから、内臓の働きや気血の滞りなどを探ります。
    これらは非常に専門的な技術ですが、例えば、あなた自身がお腹を優しく触ってみて、「なんだかいつもより冷たいな」とか「この辺りが張っているな」と感じることも、大切な体からのメッセージなんです。

【今日のまとめ】あなたの体は、いつもあなたに語りかけている
「四診」とは、専門家だけの特別な技術であると同時に、私たちが本来持っている「五感を使い、自分や他者を深く観察する力」そのものだと言えるのかもしれません。
私たちの体は、決して黙ってはいません。顔色や舌、声、お腹の温かさ…その全てを通して、今の状態を、私たち自身に一生懸懸命伝えようとしてくれているのです。

大切なのは、「いつもと何か違うな」という、あなた自身のその繊細な感覚です。
その小さなサインに気づき、耳を澄ませてあげることが、病気を未然に防ぎ、健やかな毎日を送るための、何よりも確かな第一歩になるはずですよ。

「とろLabo」は、あなたがご自身の体の声を聞くお手伝いを、これからもしていきます!