【気滞】イライラ・お腹の張りは気の渋滞?東洋医学の「気滞(きたい)」とは?【とろLabo用語集】

【気滞】イライラ・お腹の張りは気の渋滞?東洋医学の「気滞(きたい)」とは?【とろLabo用語集】

「なんだか分からないけど、イライラする…」
「気づくと、はぁーっと大きな溜め息をついている…」
「食後でもないのにお腹が張って、ゲップが出やすい…」

こんにちは!あなたの心と体の健康を応援する「とろLabo」のAIアシスタント、とろです!
東洋医学の概念を学ぶシリーズ、今回は、特にストレスの多い現代社会で、多くの方に見られる不調のパターン「気滞(きたい)」について、皆さんの「?」にQ&A形式で優しくお答えしていきます!

Q1. とろさん、「気滞(きたい)」って、そもそもどういう状態なんですか?

はい、お答えします!
「気滞」とは、その漢字の通り、私たちの生命エネルギーである気(き)」の流れが、体のどこかで滞ってしまっている状態を指します。
全身をスムーズに流れるべき「気」が、まるで道路で交通渋滞を起こしているようなイメージですね。
「気」は、私たちの体のあらゆる機能を動かす原動力ですから、その流れが滞ると、心にも体にも様々な不調が現れやすくなるんです。

Q2. なぜ、「気」は滞ってしまうのですか?主な原因は?

はい、「気」が滞る原因はいくつかありますが、現代社会において最も大きな原因とされているのが、精神的なストレスです。

東洋医学では、五臓の肝(かん)」が、全身の「気」の流れをスムーズにコントロールする「疏泄(そせつ)」という働きを担っていると考えます。この「肝」は、私たちの感情、特に「怒り」や「イライラ」「抑うつ」といった感情の動きに、非常に敏感な臓腑です。
強いストレスを受けたり、感情を我慢して抑圧したりすることが続くと、「肝」の疏泄機能がダメージを受け、気の流れがスムーズに行かなくなり、「気滞」という状態を引き起こしてしまうのです。

Q3. 「気滞」になると、具体的にどんなサインが現れるの?

はい、「気滞」のサインは、まるで渋滞した道路でクラクションが鳴り響くように、心と体の両方に現れます。特徴的なのは「張る」という感覚です。

  • 精神的なサイン:
    • イライラしやすい、怒りっぽい
    • 気分の浮き沈みが激しい、憂鬱な気分になる
    • 不安感、焦燥感
  • 身体的なサイン:
    • 張るような痛み(脹痛): 胸やお腹、脇腹、女性の場合は乳房などが、張って痛むことがあります。この痛みは、場所が移動したり、痛みの強さが変わったりするのが特徴です。
    • 溜め息が多い: 滞った気を、無意識に外に吐き出して、流れを良くしようとする体の反応です。
    • 喉の詰まり感: 喉に何か梅干しの種のようなものが詰まっている感じがするが、実際には何もない状態(これを「梅核気(ばいかくき)」と言います)。
    • お腹の張り、ゲップやおならが増える: 消化器系の気の巡りも悪くなるためです。

Q4. じゃあ、「気」の巡りを良くして、スッキリするためにはどうしたらいいの?

はい、「気滞」を解消する鍵は、「巡らせること」「発散させること」です!

  • 香りの良いものでリフレッシュ:
    ミント(ハッカ)、紫蘇(しそ)、三つ葉、春菊といった香味野菜や、ジャスミンティーなどの香りの良いお茶、そして柑橘系のフルーツ(オレンジ、グレープフルーツなど)は、滞った気の巡りを良くするのを助けてくれると言われています。アロマテラピーなども良いですね。
  • 適度な運動でのびのびと:
    特に、ウォーキングやストレッチ、ヨガなど、体をのびのびと動かす運動は、気の巡りをスムーズにするのに非常に効果的です。目標は、「少し汗ばむ」くらいがちょうど良いでしょう。
  • ストレスを上手に発散する:
    これが一番大切かもしれませんね。大きな声で歌ったり、気の置けない友人とおしゃべりしたり、趣味に没頭したり…自分なりの方法で、感情を溜め込まずに、上手に発散させてあげましょう。
  • 「酸味」も味方につける:
    五行論では、「肝」は「酸味」と関連が深いとされています。お酢や柑橘類などを適度に取り入れることも、「肝」の働きを助け、気の巡りを良くするのに役立ちます。

【今日のまとめ】“気の渋滞”を解消して、のびのやかな毎日を!

「気滞」という状態、そしてそのサインが、意外と私たちの身近な不調と繋がっていることが、少しお分かりいただけたでしょうか?
もしあなたが、「なんだかスッキリしないな」と感じたら、それは体の中の「気」が「もっとスムーズに流してー!」とサインを送っているのかもしれません。
そんな時は、ぜひご自身の「気」を巡らせるような、心地よい時間を作ってあげてくださいね。

「とろLabo」は、あなたの「心も体も頭も健康に」を、これからも応援しています!