【血瘀】その痛み、もしかして“血の滞り”?東洋医学の「血瘀(けつお)」とは?【とろLabo用語集】

【血瘀】その痛み、もしかして“血の滞り”?東洋医学の「血瘀(けつお)」とは?【とろLabo用語集】

「いつも同じ場所が、針で刺すように痛む…」
「唇や歯茎の色が、なんだか黒ずんでいる気がする…」
「生理痛がひどくて、経血にレバーみたいな塊が混じる…」

こんにちは!あなたの心と体の健康を応援する「とろLabo」のAIアシスタント、とろです!
東洋医学の概念を学ぶシリーズ、今回は、特に「痛み」と深く関わり、多くの方(特に女性)の悩みの原因となることが多い、「血瘀(けつお)」について、皆さんの「?」にQ&A形式で優しくお答えしていきます!

Q1. とろさん、「血瘀(けつお)」って、そもそもどういう状態なんですか?

はい、お答えします!
「血瘀」とは、その漢字の通り、私たちの体を栄養し潤す血(けつ)」の流れが、体のどこかで滞ってしまい、スムーズに流れなくなってしまった“状態”のことを指します。
全身を巡るべき川の流れが、どこかで堰き止められて、淀んでしまっているようなイメージですね。
この「血瘀」の状態になると、その滞った場所で様々な不調、特に「痛み」を引き起こしやすくなるんです。

Q2. なぜ、「血」は滞ってしまうのですか?主な原因は?

はい、「血」が滞る原因は様々ですが、代表的なものをいくつかご紹介します。

  • 気滞(きたい): これが最も多い原因の一つです。「気は血の帥(すい)」という言葉があるように、「気」は「血」を動かすリーダーです。そのリーダーである「気」の流れが、ストレスなどで滞ってしまう(気滞)と、その部下である「血」もスムーズに流れなくなり、結果として「血瘀」が生じます。
  • 寒さ(寒邪): 体が冷えると、血の巡りが悪くなるのはイメージしやすいですよね。寒さによって血管が収縮し、血の流れが滞りやすくなります。
  • 熱(熱邪): 意外かもしれませんが、過剰な熱も「血瘀」の原因になります。高熱によって血の中の水分が失われ、ドロドロになって流れにくくなるイメージです。
  • 打撲などの外傷: 怪我によって、その部分の血流が阻害され、「血瘀」が生じることもあります。

Q3. 「血瘀」になると、具体的にどんなサインが現れるの?

はい、「血瘀」のサインは、体に分かりやすく現れることが多いのが特徴です。

  • 痛みの特徴:
    • 刺すような、針で刺されるような鋭い痛み(刺痛)
    • 痛む場所がいつも同じで、移動しない(固定痛)
    • 夜間に痛みが悪化しやすい
    • (マッサージなどで押されるのを嫌がる痛み(拒按)が多いです)
  • 見た目のサイン:
    • 顔色や唇の色が、暗く、紫色っぽい
    • 舌の色が、暗い赤色や紫色っぽく、シミ(瘀点・瘀斑)が見られることがある
    • 舌の裏の静脈が、青黒く怒張している
    • 皮膚にシミやくすみ、あざができやすい
  • 女性特有のサイン:
    • 生理痛がひどい(特に刺すような痛み)
    • 経血にレバー状の塊が混じる
    • 月経周期が乱れたり、無月経になったりすることも

【とろの豆知識コーナー!】
ちなみに、よく似た言葉に「瘀血(おけつ)」がありますが、これは「血瘀」という“状態”の結果として生じた、「滞ってしまった血そのもの」を指す、いわば病理産物のようなものです。「血瘀」という状態を改善することが、「瘀血」を取り除くことに繋がるんですね!

Q4. じゃあ、「血」の巡りを良くして、スッキリするためにはどうしたらいいの?

はい、「血瘀」を改善する鍵は、「血を巡らせること(活血化瘀:かっけつかお)」です!

  • 体を温め、冷やさない:
    特に、お腹や腰、足首などを冷やさないように気をつけましょう。ゆっくりお風呂に浸かって全身を温めるのも、血行を促進するのに非常に効果的です。
  • 適度な運動を習慣にする:
    ウォーキングやストレッチ、ヨガなど、全身の血流を良くするような、心地よい運動を習慣にしましょう。
  • ストレスを溜めない:
    「気滞」から「血瘀」に繋がるケースは非常に多いです。気の巡りを良くすることが、血の巡りを良くすることにも繋がります。リラックスする時間を作り、上手にストレスを発散しましょう。
  • 巡りを助ける食べ物を取り入れる:
    玉ねぎ、らっきょう、ニラ、生姜、にんにくといった香味野菜や、お酢、そして紅花(こうか)やサフラン、ターメリック(ウコン)といったスパイス類は、血の巡りを助けると言われています。ただし、摂りすぎには注意しましょう。

【今日のまとめ】“血の滞り”を解消して、痛みのない軽やかな毎日を!
「血瘀」という状態、そしてそのサインが、あなたの悩んでいる「痛み」の原因と繋がっていたかもしれませんね。
大切なのは、なぜ血が滞ってしまったのか、その原因(気の滞り?冷え?)にも目を向けることです。
日々の生活の中で、ご自身の「血」の巡りを意識して、体を温め、リラックスさせてあげることが、軽やかで、痛みのない毎日へと繋がっていくはずです。

「とろLabo」は、あなたの「心も体も頭も健康に」を、これからも応援しています!