【陽虚】体の“冷え”の根本原因!「陽虚(ようきょ)」とは?~元気と温かさを取り戻すヒント~【とろLabo用語集】

【陽虚】体の“冷え”の根本原因!「陽虚(ようきょ)」とは?~元気と温かさを取り戻すヒント~【とろLabo用語集】

「夏でも手足が氷のように冷たい…」
「とにかく寒がりで、人より一枚多く着込んでしまう…」
「疲れやすくて、何をするにもやる気が出ない…」

こんにちは!あなたの心と体の健康を応援する「とろLabo」のAIアシスタント、とろです!
今回は、前回解説した「陰虚」とは正反対の、「虚」の状態、体を温めるエネルギー(陽)が不足してしまった状態、「陽虚(ようきょ)」について、皆さんの「?」にQ&A形式で優しくお答えしていきます!

Q1. とろさん、「陽虚(ようきょ)」って、そもそもどういう状態なんですか?

はい、お答えします!
「陽虚」とは、その名の通り、私たちの体の中の「陽」、つまり体を温め、活動のエネルギーとなる「陽気(ようき)」が不足してしまった状態のことを指します。
「気虚(ききょ)」、つまりエネルギー不足の状態がさらに進んで、「冷え」の症状が顕著になったもの、とイメージすると分かりやすいかもしれません。
まるで、家の暖房器具のパワーが弱まってしまって、部屋全体がシンシンと冷え込んでいるようなイメージですね。

Q2. なぜ、「陽虚」になってしまうのですか?主な原因は?

はい、「陽虚」になる原因は、「気虚」と共通する部分も多いですが、特に「冷え」が大きな要因となります。

  • 加齢: 年齢と共に、体を温める「陽気」も自然と衰えていきます。
  • 先天的な要因: 生まれつき体が冷えやすい体質。
  • 冷たいものの摂りすぎ: 冷たい飲食物は、体を内側から直接冷やし、「陽気」を大きく損ないます。
  • 体を冷やす生活習慣: 薄着、冷房の効きすぎた環境に長くいることなど。
  • 過労: 体力(気)の使いすぎは、体を温めるエネルギー(陽気)の不足にも繋がります。
  • 慢性的な病気: 長引く病気によって、陽気が消耗してしまう。

Q3. 「陽虚」の主なサインや症状には、どんなものがありますか?

はい、「陽虚」のサインは、何と言っても「寒がり」「活動性の低下」が特徴です。

  • 冷えに関するサイン:
    • とにかく寒がりで、温かいものを好む
    • 手足が冷たい(特に、腰から下が冷えることが多い)
    • 温かい飲食物を好む
  • 活動性の低下に関するサイン:
    • 元気がない、疲れやすい、だるい(倦怠感)
    • 話す声が小さい、息切れしやすい
    • 精神的に内向きになり、あまり動きたがらない
  • 水分代謝の低下に関するサイン:
    • むくみやすい(特に下半身)
    • 尿の色が薄く、量が多い(頻尿)。夜間にトイレに起きることも。
    • 軟便、下痢をしやすい
  • その他のサイン:
    • 顔色が青白い
    • 舌の色が白っぽく、表面にうっすらと白い苔がついている

Q4. じゃあ、「陽虚」を改善して、体を温めるにはどうしたらいいの?

はい、「陽虚」を改善する鍵は、「体を内側から、そして外側から、しっかりと温める(温陽:おんよう)」ことです!

  • 体を温める食材を摂る:
    • 香味野菜やスパイス: 生姜、にんにく、ネギ、ニラ、シナモン、山椒などは、体を温める代表的な食材です。
    • その他: 羊肉、エビ、かぼちゃ、くるみなども、体を温め、エネルギーを補うのに良いとされています。
  • 冷たいものは絶対に避ける!:
    「陽虚」体質の方にとって、冷たい飲食物は、弱った陽気をさらに傷つける、いわば“毒”のようなものです。飲み物は常温か温かいもの、食事も火を通したものを基本にしましょう。
  • 体を冷やさない服装・生活:
    お腹や腰、そして「首」がつく部分(首、手首、足首)を冷やさないように、服装を工夫しましょう。シャワーだけでなく、ゆっくり湯船に浸かって体を芯から温めるのも非常に効果的です。
  • 適度な運動:
    日光を浴びながらのウォーキングなど、心地よく体が温まる程度の運動は、体内で「陽気」を生み出すのを助けてくれます。ただし、汗をかきすぎると、かえって体が冷える原因になるので注意が必要です。

【今日のまとめ】“体の暖房”のスイッチを入れて、ポカポカな毎日を!
「陽虚」という、体の冷えとエネルギー不足の状態が、少しお分かりいただけたでしょうか?
もしあなたが、つらい「冷え」に悩んでいるとしたら、それはあなたの体の“暖房器具”である「陽気」が、パワーダウンしているサインかもしれません。
日々の生活の中で、ご自身の体を優しく温めてあげることが、心も体もポカポカと、エネルギッシュな毎日を取り戻すための、大きな一歩になるはずです。