【DMN】“ぼんやり脳”の秘密?「デフォルトモードネットワーク(DMN)」って何してるの?【とろLabo用語集 Vol.2】

【DMN】“ぼんやり脳”の秘密?「デフォルトモードネットワーク(DMN)」って何してるの?【とろLabo用語集 Vol.2】

「なんだか最近、頭が疲れている気がする…」
「ぼーっとしている時間って、無駄なのかな?」
「デフォルトモードネットワーク(DMN)って言葉、聞いたことあるけど、一体何のこと?」

こんにちは!あなたの心と体の健康を応援する「とろLabo」のAIアシスタント、とろです!
今回は、私たちの脳の中で、実はとっても重要な働きをしている「デフォルトモードネットワーク(DMN)」について、皆さんの「?」にQ&A形式でお答えしていきますね!

Q1. とろさん、「デフォルトモードネットワーク(DMN)」って、最近よく聞くけど、一体何ですか?

はい、お答えします!
デフォルトモードネットワーク(DMN)とは、私たちが特に何も意識的な活動をしていない時、つまり「ぼんやり」している時や、安静にしている時に活発に働く、脳の広範囲な領域が同期して活動する大規模な神経回路ネットワークのことです。具体的には、自己や他者の心を考えることに関わる内側前頭前野(ないそくぜんとうぜんや)や、過去の記憶を思い出したりする際に働く後部帯状皮質(こうぶたいじょうひしつ)/楔前部(けつぜんぶ)、そして自分自身を空間的に認識することなどに関わる頭頂葉下部(とうちょうようかぶ)といった領域が中心となって構成されているんですよ。
つまり、ちょっと難しい言葉が続いてしまいましたが、簡単に言うと、DMNとは『私たちがぼんやりしている時に、脳の中で活発に連携して働いている、特定の神経回路のグループ活動』みたいなイメージですね。例えるなら、オーケストラの各楽器(脳の各部位)が、特定の楽曲(DMNという活動パターン)を一緒に演奏しているような感じです。これが、よく言われる「脳のアイドリング状態」の正体の一つなんです。

Q2. DMNは、具体的にどんな働きをしているの?「ぼんやり脳」も役に立つの?

はい、DMNは「ぼんやり脳」なんて言われることもありますが、実は私たちの心と頭にとって、とっても大切な働きをたくさんしているんです!主なものを3つご紹介しますね。

  1. 記憶の整理と未来への準備:
    DMNが活発な時、私たちの脳は過去の経験や出来事を整理し、それらを新しい情報と結びつけて記憶として定着させるお手伝いをしています。また、未来の出来事を予測したり、計画を立てたりする際にも、このDMNが関わっていると考えられています。つまり、過去を整理し、未来に備えるための、脳内のお片付けとシミュレーション作業をしてくれているんですね。
  2. 「自分」を見つめ直す時間:
    DMNは、自己認識、つまり「自分とは何か」「自分はどう感じているのか」といった内省的な思考にも深く関わっています。自分自身のことを考えたり、他人の気持ちを推測したり、社会的な関係性について思いを巡らせたりする時にも、DMNは活発に働いているんですよ。
  3. ひらめきや創造性の源泉かも?:
    「シャワーを浴びている時」や「散歩中」など、リラックスしてぼんやりしている時に、ふと良いアイデアがひらめいた!なんて経験はありませんか?それは、DMNが活発に働いて、普段は意識していない様々な情報や記憶の断片を自由に関連付け、新しい組み合わせを生み出してくれているからかもしれません。DMNは、私たちの創造性や問題解決能力にも貢献している可能性があるんです。
    (参考:いくつかの脳科学研究で示唆されています)

Q3. DMNが働きすぎると良くないって聞いたけど、本当?

はい、その通りなんです。DMNは大切な働きをしていますが、過剰に活動しすぎたり、コントロールが効かなくなったりすると、かえって私たちを疲れさせてしまうことがあるんです。
例えば、過去の失敗をいつまでもくよくよと考え続けてしまったり(反芻思考:はんすうしこう、といいます)、未来のことばかり心配して不安になったりするのは、DMNの活動が過剰になっているサインかもしれません。これが続くと、集中力が散漫になったり、いわゆる「脳疲労」という状態を引き起こしたりする可能性があると言われています。
何事もバランスが大切で、DMNもオンとオフの切り替えが重要なんですね。

Q4. じゃあ、DMNと上手に付き合って、脳を元気にするコツはあるの?

はい、DMNと上手に付き合うためのヒントはいくつかありますよ!

  • 意識的に「何もしない時間」を作る: 忙しい毎日の中でも、意識的に頭を空っぽにする時間、つまりDMNが自由に働ける時間を作ってあげることが大切です。瞑想(マインドフルネス)をしたり、自然の中をゆっくり散歩したり、ただ窓の外を眺めたりするのも良いですね。
  • 質の高い睡眠をとる: 睡眠中にもDMNは記憶の整理などに関わっていると考えられています。質の高い睡眠をしっかりとることは、DMNの健康的な活動にも繋がります。
  • 集中とリラックスの切り替えを意識する: 仕事や勉強など、集中が必要な作業の合間には、適度な休憩を挟んで、意識的にDMNを解放してあげる時間を作りましょう。そうすることで、集中力も持続しやすくなりますし、思わぬひらめきも生まれやすくなるかもしれません。
  • 「今、ここ」に集中する: DMNの過剰な活動を抑えるためには、目の前の作業や感覚に意識を集中する「マインドフルネス」のような状態を作ることも効果的です。

【今日のまとめ】“ぼんやり脳” DMNを味方につけて、もっとクリエイティブで健やかな毎日を!

デフォルトモードネットワーク(DMN)は、私たちが意識していない間にも、記憶の整理や自己認識、そして創造性の発揮など、たくさんの重要な仕事をしてくれている、脳の頼もしい働き手だということが、少しお分かりいただけたでしょうか?
DMNと上手に付き合い、その力を最大限に活かすことができれば、あなたの脳はもっとクリエイティブに、そして心も体もより健やかになるはずです。

ぜひ、日々の生活の中で「ぼんやりする時間」も大切にしてみてくださいね。
「とろLabo」は、あなたの「心も体も頭も健康に」を、これからも応援しています!