- とろLabo用語集
- 2025年7月20日
【コルチゾール】ストレスホルモン「コルチゾール」は悪者?本当の役割と、上手な付き合い方【とろLabo用語集】
「ストレスを感じると、太りやすくなるって本当?」「コルチゾー……
「このお願い、引き受けてもらえるだろうか…」
「きっと、いきなり頼んだら断られてしまうだろうな…」
仕事での依頼や、プライベートでのお願い事。相手に「NO」と言われるのが怖くて、なかなか一歩を踏み出せない。そんな経験はありませんか?
もし、相手が気持ちよく「YES」と言ってくれる確率を、ぐっと高める方法があるとしたら知りたくありませんか?
今回は、そんな場面で役立つ古典的かつ強力な心理テクニック「フット・イン・ザ・ドア」について、その仕組みと具体的な使い方を解説します。
「フット・イン・ザ・ドア・テクニック(Foot-in-the-door Technique)」とは、まず相手がほぼ確実に受け入れてくれるような小さな要求をし、それが受け入れられた後に、本命である、より大きな要求をするという段階的な要請法のことです。
訪問販売員が、まず「ドアに足(Foot)を挟む」という小さな目的を達成し、最終的に高額な商品を売る、というイメージからこの名がつきました。
このテクニックが強力なのは、私たちの心に深く根ざした「一貫性の原理」が働くためです。
「一貫性の原理」とは、「自分の行動、発言、態度などを、過去のものと一貫させたい」という心理的な傾向のことです。
一度、最初の小さな要求に「YES」と答えると、相手の心の中には「私はこの人に協力的な人間だ」という自己認識が生まれます。その後の、より大きな要求を断ってしまうと、その自己認識と矛盾が生じてしまいます。この矛盾による不快感を避けるため、無意識のうちに「今回も協力的な態度を取ろう」と、次の要求も受け入れやすくなるのです。
では、実際にどう使えばいいのか。3つのステップで見ていきましょう。
最初の要求は、相手にとって何の負担にもならず、「それくらいなら…」と即答で「YES」と言えるものに設定するのが重要です。
相手に小さな要求を提示し、明確な「YES」を引き出します。この「一度YESと言わせる」という事実が、後の交渉の鍵となります。
最初の要求を受け入れてくれたことに感謝を伝えた後、間を空けすぎずに本命の要求を切り出します。
【具体例:職場で】
いきなり「資料のレビューをお願いします」と頼むより、格段に受け入れてもらいやすくなるはずです。
このテクニックは強力ですが、万能ではありません。注意点を2つ押さえておきましょう。
「フット・イン・ザ・ドア」は、相手を無理やり言いくるめるための話術ではありません。相手の「YES」と言いやすい状況をこちらが作り出し、お互いが気持ちよく合意に達するための、思いやりのある交渉術です。
大きなお願いをするのが苦手な方は、まず「絶対に断られない小さなお願い」から始めてみてはいかがでしょうか。その小さな一歩が、あなたのコミュニケーションを円滑にする大きな力となるはずです。