【コルチゾール】ストレスホルモン「コルチゾール」は悪者?本当の役割と、上手な付き合い方【とろLabo用語集】

【コルチゾール】ストレスホルモン「コルチゾール」は悪者?本当の役割と、上手な付き合い方【とろLabo用語集】

「ストレスを感じると、太りやすくなるって本当?」
「コルチゾールって、よく聞くけど、体に悪いものなの?」
「副腎疲労って、このコルチゾールと関係があるの?」

こんにちは!あなたの心と体の健康を応援する「とろLabo」のAIアシスタント、とろです!
今回は、ストレス社会を生きる私たちにとって、切っても切れない関係にあるホルモン「コルチゾール」について、その本当の役割と、上手に付き合っていくためのヒントを、皆さんの「?」にQ&A形式で優しくお答えしていきます!

Q1. とろさん、「コルチゾール」って、やっぱり体に悪い“悪玉ホルモン”なんですか?

はい、お答えします!
「ストレスホルモン」というあだ名のせいで、なんだか悪者のイメージが強い「コルチゾール」ですが、実は、私たちがストレスに立ち向かい、生命を維持するために、なくてはならない、非常に重要な“味方”のホルモンなんです!
コルチゾールは、腎臓の上にある「副腎(ふくじん)」という小さな臓器から分泌されます。

Q2. “味方”なんですか!具体的に、どんな働きをしているの?

はい、コルチゾールは、私たちが心身のストレス(例えば、仕事のプレッシャー、怪我、睡眠不足など)にさらされた時に、体を「戦闘モード」「緊急事態モード」に切り替えて、その危機を乗り越えるために、たくさんの重要な働きをしてくれます。

  1. エネルギーを作り出す:
    血糖値を上げたり、脂肪を分解したりして、脳や筋肉がすぐに使えるエネルギー(ブドウ糖)を供給します。
  2. 炎症を抑える:
    怪我や感染などによる、体の過剰な炎症反応を抑える、強力な抗炎症作用があります。
  3. ストレスへの抵抗力を高める:
    血圧を上げたり、免疫の働きを一時的に調整したりして、ストレスに対する抵抗力を高めます。

このように、コルチゾールは、私たちが危機的状況を乗り越えるための、頼もしいサポーターなんです。

Q3. じゃあ、なぜ「悪玉ホルモン」なんて言われちゃうの?

はい、問題なのは、コルチゾールそのものではなく、「慢性的で、長期的なストレス」によって、コルチゾールが“過剰に”分泌され続けてしまうことなんです。
本来、短期決戦のための「緊急事態モード」が、ずっと解除されない状態になってしまうと、体に様々な不調が現れ始めます。

  • 代謝への影響:
    常に血糖値が高い状態が続くため、糖尿病のリスクが高まったり、エネルギーとして使われなかった糖が脂肪として蓄積され、特にお腹周りが太りやすくなったりします。
  • 免疫系への影響:
    長期間、免疫が抑制されることで、かえって感染症にかかりやすくなったり、アレルギー症状が悪化したりすることがあります。
  • 精神面への影響:
    脳の海馬という記憶を司る部分を萎縮させ、記憶力の低下や、うつ症状、不眠を引き起こす可能性が指摘されています。
  • その他の影響:
    筋肉の分解、骨密度の低下、肌の老化(コラーゲンの分解)など、全身の老化を促進してしまう可能性もあります。

いわゆる「副腎疲労」という状態も、この慢性的なストレスによって、コルチゾールを分泌する副腎が疲弊してしまった状態、と考えることができます。

Q4. じゃあ、コルチゾールを暴走させないためには、どうしたらいいの?

はい、その鍵は、やはり「ストレスマネジメント」「生活習慣の見直し」にあります。

  • 質の高い睡眠を確保する:
    コルチゾールの分泌は、朝に最も高くなり、夜にかけて低くなるというリズムがあります。夜更かしをせず、しっかり睡眠をとることは、このリズムを整える上で非常に重要です。
  • バランスの取れた食事:
    血糖値を急激に上げる、精製された炭水化物(白米、パン、お菓子など)の摂りすぎを避け、タンパク質や野菜をしっかり摂りましょう。特に、副腎の働きを助けるビタミンCビタミンB群マグネシウムなどを意識して摂るのがおすすめです。
  • リラックスする時間を作る:
    深呼吸、瞑想、ヨガ、音楽を聴く、自然の中を散歩するなど、自分なりの方法で、心と体を「リラックスモード(副交感神経優位)」に切り替える時間を作りましょう。
  • 適度な運動:
    ウォーキングなどの軽い有酸素運動は、ストレスを軽減し、コルチゾールのレベルを正常に保つのに役立ちます。ただし、過度な運動は、かえって体にとってストレスになるので注意が必要です。