【気随汗出】夏バていの原因はこれ?「気随汗出」とは~汗と気の深い関係~【とろLabo用語集】

【気随汗出】夏バていの原因はこれ?「気随汗出」とは~汗と気の深い関係~【とろLabo用語集】

「暑い日に汗をかくと、なんだかドッと疲れる…」
「運動した後、体がだるくて、やる気が起きない…」
「汗っかきなんだけど、すごく疲れやすい体質な気がする…」

こんにちは!あなたの心と体の健康を応援する「とろLabo」のAIアシスタント、とろです!
いよいよ夏本番!汗をかく機会が増えるこれからの季節に、ぜひ知っておいていただきたい東洋医学の言葉、「気随汗出(きずいかんしゅつ)」について、皆さんの「?」にQ&A形式で優しくお答えしていきます!

Q1. とろさん、「気随汗出(きずいかんしゅつ)」って、どういう意味ですか?

はい、お答えします!
「気随汗出」とは、その漢字の通り、「気(き)は汗(あせ)に随(したが)って出る」という意味です。
これは、私たちが汗をかく時、体内の水分(津液)だけでなく、私たちの生命エネルギーである「気」も、一緒に体の外に漏れ出てしまっている、ということを示している、東洋医学の非常に重要な考え方なんです。
汗をかいた後に感じる、あの独特の疲労感やだるさは、ただ水分が失われただけでなく、この「気」も消耗してしまったことが大きな原因だと考えるんですよ。

Q2. なぜ、汗と一緒気も出ていってしまうのですか?

はい、それは「気」と「津液(汗の元ですね)」が、とても密接な関係にあるからです。
以前の記事でも少し触れましたが、「気」には、体内の水分などが漏れ出すぎないようにコントロールする「固摂(こせつ)作用」という働きがあります。
そして、体の表面を守り、汗腺の開閉をコントロールしているのも「衛気(えき)」という「気」の一種です。

通常であれば、この衛気が汗の量を適切にコントロールしてくれています。しかし、激しい運動や、サウナ、あるいは夏の厳しい暑さなどで大量に汗をかくと、汗腺の門が大きく開いたままになり、その門から、体を潤していた水分(津液)と一緒に、体を守っていたエネルギー(気)までもが、一緒に出て行ってしまう、と考えるのです。
まさに、ダムの門を開いたら、水と一緒に大切なエネルギーまで流れ出てしまった、というようなイメージですね。

Q3. 「気随汗出」の状態になると、具体的にどんな症状が出やすいですか?

はい、水分とエネルギーが同時に失われるわけですから、様々な不調が現れやすくなります。

  • 強い疲労感・倦怠感: 「気」が消耗することで、体を動かすエネルギーが不足し、ドッと疲れたり、体が重だるくなったりします。いわゆる「夏バテ」の大きな原因の一つです。
  • 息切れ、動悸: 呼吸や心臓の働きを支える「宗気」も消耗しやすくなるため、少し動いただけでも息が切れたり、ドキドキしたりします。
  • 風邪をひきやすくなる: 体のバリアである「衛気」が消耗するため、体の抵抗力が落ち、夏風邪などをひきやすくなります。
  • 喉の渇き、体のほてり: 水分(津液)が失われることで、体に潤いがなくなり、喉が渇いたり、ほてりを感じたりします。

Q4. じゃあ、汗をかく季節を元気に乗り切るための養生法はありますか?

もちろんです!「気随汗出」を防ぎ、そして消耗した気と潤いを補うための、夏の養生法のポイントをご紹介しますね!

  1. 汗をかきすぎない工夫をする:
    もちろん、適度な汗をかくことは健康に良いですが、「ダラダラと流れ続けるような汗」は、「気」の消耗に繋がります。日中の暑い時間帯の外出や、激しい運動は避けるなどの工夫が大切です。
  2. 上手な水分補給:
    ただ水を飲むだけでなく、「気」と「潤い」を同時に補うことを意識しましょう。東洋医学では、麦茶や、酸味と甘味のある飲み物(例えば、はちみつレモンなど)が、消耗した気と津液を補うのに良いとされています。
  3. 「気」を補う食事を心がける:
    「気」の消耗が激しい夏は、それを補う食事も大切です。お米や、鶏肉、豆類、きのこ類、そして山芋や、かぼちゃ、さつまいもといった、胃腸の働きを助け、エネルギーを生み出す食材を積極的に摂りましょう。
  4. 休息をしっかりとる:
    汗をかいて疲れた日は、無理をせず、早めに休むことが大切です。特に、質の良い睡眠は、消耗した「気」を回復させるための、何よりの薬になります。

【今日のまとめ】汗との上手な付き合い方を知って、夏を元気に!

汗をかくこと自体は、体温調節のために非常に大切な生理現象です。しかし、その汗と一緒に、大切なエネルギーである「気」も失われている、ということを知っておくだけでも、夏の過ごし方はきっと変わってくるはずです。
汗との上手な付き合い方をマスターして、今年の夏も、元気に、そして楽しく乗り切りましょうね!

「とろLabo」は、あなたの「心も体も頭も健康に」を、これからも応援しています!