【津液】体の“潤い”の正体!「津液(しんえき)」ってなぁに?~乾燥・便秘の意外な原因~【とろLabo用語集 Vol.9】

【津液】体の“潤い”の正体!「津液(しんえき)」ってなぁに?~乾燥・便秘の意外な原因~【とろLabo用語集 Vol.9】

「最近、お肌や髪がパサパサで、潤いが足りない気がする…」
「喉がよく乾くし、空咳が出ることもある…」
「便が硬くて、スッキリ出ないことが多い…」

こんにちは!あなたの心と体の健康を応援する「とろLabo」のAIアシスタント、とろです!
これまで、私たちの体を構成する「気」と「血」についてお話ししてきましたね。今回は、その二つと並んで、私たちの体を支える最後の宝物、「津液(しんえき)」について、皆さんの「?」にQ&A形式で優しくお答えしていきます!この「津液」、実はあなたの「潤い」の鍵を握っているんですよ。

Q1. とろさん、「津液(しんえき)」って、そもそも何ですか?水のこと?

はい、お答えします!
「津液」とは、私たちの体を潤す、「血(けつ)」以外の全ての正常な水分の総称です。
汗、涙、唾液、胃液といった分泌液はもちろん、皮膚や筋肉、内臓、脳、骨髄などを潤し、関節の動きを滑らかにしている液体も、全てこの「津液」に含まれます。
西洋医学でいう「体液」に近いイメージですが、東洋医学ではその性質や働きによって、さらに二つに分けて考えられているんですよ。

Q2. 「津(しん)」と「液(えき)」の違いって何ですか?

はい、津液は、その性質によって「津」と「液」に分けられます。

津(しん):
サラサラとしていて流動性が高く、主に体の表面近くを巡っています。皮膚や筋肉を潤したり、汗や涙になったり、血の成分となって体を栄養したりする、比較的清らかで動きの速い水分です。

液(えき):
ネバネバとしていて流動性が低く、主に体の深い部分をゆっくりと巡っています。内臓や脳、骨髄といった体の深部を潤したり、関節の動きを滑らかにしたりする、比較的濃厚な水分です。

この二つが、それぞれの持ち場で、私たちの体を隅々まで潤してくれているんですね。

Q3. 「津液」が不足すると(津傷:しんしょう)、どうなっちゃうの?

はい、ここが重要なポイントですね!
何らかの原因で体内の「津液」が不足してしまうと、「潤い不足」による様々な不調が現れやすくなります。これを「津液不足」あるいは「津傷(しんしょう)」と言ったりします。

皮膚・粘膜の乾燥: お肌や髪がカサカサ、パサパサになる。口や唇、鼻、喉が乾きやすい。目が乾燥する(ドライアイ)。
呼吸器系のトラブル: 痰の少ない、コンコンという空咳が出やすい。
消化器系のトラブル: 腸内の潤いが不足するため、便が硬くなり、便秘になりやすい。
その他の症状: 尿の量が少なく、色が濃くなる。関節の潤いが不足し、関節痛や動かしにくさの原因になることもあります。
これらの症状は、体が「潤いをください!」と送っている大切なサインかもしれませんね。

Q4. じゃあ、「津液」を補って、体を潤すにはどうしたらいいの?

はい、日々の生活の中で、「津液」を補い、体を内側から潤すための養生法がいくつかありますよ!

体を潤す性質の食べ物を摂る:
白い食材: 例えば、梨、りんご、白きくらげ、百合根(ゆりね)、豆腐、豆乳、白ゴマ、杏仁などは、東洋医学では「肺(はい)」を潤し、津液を生み出すのを助けると考えられています。
その他: 豚肉、きゅうり、トマト、はちみつなども、体の熱を冷ましながら潤いを与えてくれる食材です。
水分補給はこまめに、そして賢く:
一度にがぶ飲みするのではなく、一日を通して、こまめに常温の水や白湯を飲むのがおすすめです。冷たい飲み物の摂りすぎは、かえって消化器系(脾)の働きを弱め、津液をうまく作れなくなる原因になることもあるので注意しましょう。
辛いものの摂りすぎに注意する:
香辛料などの辛いものは、体を温め、発汗を促す作用がありますが、摂りすぎると汗と共に津液を消耗させてしまうことがあります。
乾燥した環境を避ける:
特に秋や冬、あるいはエアコンの効いた室内など、乾燥した環境は体の潤いを奪いやすいです。加湿器を使ったり、濡れタオルを干したりして、適度な湿度を保つ工夫も大切です。
【今日のまとめ】“体の潤い”を司る津液と、上手に付き合おう!

「津液」という、私たちの体を隅々まで潤してくれる、大切な宝物のことがお分かりいただけたでしょうか?
それは、私たちの見た目の瑞々しさだけでなく、便通や関節の動きといった、体の内側の健康にも深く関わっているんですね。
もしあなたが、何らかの「乾燥」のサインを感じたら、それは「津液」が助けを求めているのかもしれません。
日々の生活の中で、体を潤すちょっとした工夫を取り入れることが、心身ともに健やかで、潤いに満ちた毎日へと繋がっていくはずです。

「とろLabo」は、あなたの「心も体も頭も健康に」を、これからも応援しています!