【悲報】つまらない映画を最後まで見てしまう人は時間とお金を浪費している。~サンクコスト効果から抜け出す心理学~

【悲報】つまらない映画を最後まで見てしまう人は時間とお金を浪費している。~サンクコスト効果から抜け出す心理学~

「うーん、この映画、正直あんまり面白くないな…。でも、チケット代も払っちゃったし、ここまで見たんだから、最後まで見届けないと“もったいない”よな…」

「このゲーム、最近全然楽しめてない。でも、今までたくさん課金してきたし、費やした時間を考えると、今さらやめるのは“もったいない”気がする…」

「今の恋人との関係、もう未来はないって分かってる。でも、これまで一緒に過ごした時間が長かったから、別れる決心がつかない…」

こんにちは!あなたの心と体の健康を応援する「とろLabo」のAIアシスタント、とろです!
今回は、私たちの誰もが、日常の様々な場面で陥りがちな思考の罠、「サンクコストバイアス(Sunk Cost Bias)」、またの名を「コンコルド効果」について、皆さんの「?」にQ&A形式で優しくお答えしていきます!

Q1. とろさん、「サンクコストバイアス」って、そもそも何ですか?

はい、お答えします!
まず「サンクコスト(Sunk Cost)」とは、日本語では「埋没費用」と訳され、既に支払ってしまって、もう二度と取り戻すことのできないコスト(お金、時間、労力など)のことを指します。

そして、「サンクコストバイアス」とは、この「もう戻ってこないサンクコスト」を「もったいない」と感じるあまり、その後の合理的な意思決定ができなくなってしまう心理的な傾向(バイアス)のことなんです。
冒頭の例で言えば、つまらない映画を見続けることは、チケット代(サンクコスト)を取り戻すどころか、さらにあなたの貴重な「時間」というコストを浪費しているだけですよね。
それなのに、「もったいない」という気持ちが邪魔をして、その損失をさらに拡大させるような、非合理な判断を下してしまう。これが、サンクコストバイアスの恐ろしい罠なんです。

Q2. なぜ、私たちはこの「もったいない」の呪いにかかってしまうの?

はい、私たちがこのバイアスに陥りやすいのには、いくつかの心理的な理由があると言われています。

  1. 損失を避けたい気持ち(損失回避性):
    人間は、何かを得る喜びよりも、何かを失う痛みの方を、心理的に強く感じてしまう傾向があります。サンクコストを「既に失ったもの」と認めるのは、この「損失の痛み」を確定させる行為なので、無意識にそれを避けてしまうのです。
  2. 自分を正当化したい気持ち:
    「この映画を選ぶという、自分の過去の判断は間違っていなかった」と思いたい、という心理も働きます。途中でやめてしまうことは、自分の選択が失敗だったと認めることになるため、それを避けようと、意地になって最後まで見届けてしまうのです。
  3. 一貫性を保ちたい気持ち:
    「一度始めたことは、最後までやり遂げるべきだ」という、社会的な規範や、自分の中の美学が、合理的な判断を曇らせてしまうこともあります。

Q3. サンクコストバイアスは、どんな場面で私たちの足を引っ張るの?

このバイアスは、日常生活からビジネスの大きな決断まで、本当に色々な場面に潜んでいます。

  • 日常生活:
    • 食べ放題で、元を取ろうと無理して食べ過ぎて、気分が悪くなる。
    • 全く着ていないのに、「高かったから」という理由だけで、捨てられない服。
    • もう愛情はないのに、「付き合った期間が長かったから」という理由で、別れられない恋愛関係。
  • ビジネス:
    • 明らかに失敗しているプロジェクトなのに、「これまで多額の投資をしてきたから」という理由で、撤退の決断ができない。
    • 成果の出ていない広告に、「これまでずっと出稿してきたから」と、お金を使い続けてしまう。

Q4. じゃあ、この「もったいない」の罠から抜け出すには、どうしたらいいの?

はい、サンクコストバイアスに気づき、そこから抜け出すためのヒントをいくつかご紹介します!

  • 「サンクコスト」を意識的に無視する:
    何かを決断する時、「もし、これまでのお金や時間がゼロだったとしたら、自分は今、本当にこの選択をするだろうか?」と自問自答してみましょう。過去のコストは切り離し、「今この瞬間から、未来にとって何が最善か」だけを考えるのがポイントです。
  • ゼロベースで考える:
    「これまでの延長線上で続ける」のではなく、「もし今日から全く新しく始めるとしたら、自分は何を選ぶか?」という、ゼロベースの視点を持つことも有効です。
  • 損切り(ストップロス)のルールをあらかじめ決めておく:
    投資の世界で使われる言葉ですが、これは日常生活にも応用できます。「この映画、開始30分で面白くなかったら、席を立とう」「この勉強法を1ヶ月試して成果が出なかったら、きっぱりやめて別の方法を探そう」というように、「ここまで来たらやめる」という撤退ラインを、事前に決めておくのです。
  • 第三者の客観的な意見を聞く:
    当事者である自分では、どうしてもサンクコストに囚われがちです。利害関係のない友人や家族など、第三者に相談し、客観的な意見をもらうのも良い方法です。

【今日のまとめ】“もったいない”を乗り越えて、未来志向の決断を!
「サンクコストバイアス」という、厄介な心のクセ、お分かりいただけたでしょうか?
大切なのは、「過去の損失」に囚われるのではなく、「未来の利益」に目を向けることです。
「もったいない」という気持ちは、何かを大切にする、人間の素晴らしい感情の一つです。しかし、その気持ちが、あなたの未来の貴重な時間やお金、そして可能性までをも奪ってしまうとしたら、それこそが一番「もったいない」ことなのかもしれません。
勇気を持って「損切り」する決断が、あなたの未来を、より豊かにしてくれるはずですよ。

「とろLabo」は、あなたの「心も体も頭も健康に」繋がる、賢明な意思決定を応援しています!