心理学・脳科学 2nd page

心理学・脳科学 2025年10月27日

【脳科学】なぜ、不安になると「お腹が痛くなる」人、「多弁になる」人がいるのか?脳の警報装置“扁桃体”が引き起こす、心と体の暴走メカニズムと対処法

人前でのスピーチ前、急にお腹が痛くなる…。大事な会議で、不安を隠すように、つい早口で多弁になってしまう…。 同じ「不安」や「緊張」というストレスでも、その現れ方は人それぞれです。今回は、なぜ心が不安を感じると、体が暴走してしまうのか?その脳のメカニズムを解き明かし、あなたの心と体を落ち着かせるための、科学的なセルフケア法をご紹介します。 第一章:不安の震源地。脳の“警報装置”「扁桃体」 すべての始まりは、脳の奥深くにある「扁桃体(へんとうたい)」です。ここは、危険や不安を察知する警報装置。扁桃体が「危険だ!」と判断すると、理性を司る「前頭前野」の制御を振り切り、体全体に緊急事……

【科学的睡眠ハック】8時間寝てもダルい人へ。睡眠の「質」を劇的に上げる、5つのゴールデンルール

「しっかり8時間寝たはずなのに、なぜか朝から体が重い…」「布団に入っても、目が冴えてしまって、なかなか寝付けない…」 その悩み、あなたが確保している睡眠の「時間」ではなく、その「質」が根本的な原因かもしれません。今回は、巷の噂レベルではなく、「脳科学」と「生理学」に基づいた、本当に正しい睡眠の質を高めるための、今日からできる実践的な5つのゴールデンルールをご紹介します。 【第1章】睡眠の質を決める、2つの鍵:「体温」と「ホルモン」まず、なぜ「質」が重要なのか。私たちの睡眠の質は、主に2つの体内メカニズムによって、強力にコントロールされています。 深部体温の低下: 人は、体の……

心理学・脳科学 2025年10月23日

【スルー一択は、もう古い?】職場の“マウント”を科学的に無力化する、3つの賢い護身術

「それ、もう知ってるよ」「私の方が、もっと大変な経験したことある」「君のためを思って言うけど…」 日常の会話に潜む、小さな「マウント」。真正面から反論すれば角が立ち、我慢してスルーすれば、こちらのストレスが溜まるばかり…。今回は、そんな厄介なマウント行為を、心理学の知見を使って、相手も自分も傷つけずに「無力化」する、大人のための護身術をご紹介します。 第一章:なぜ、人はマウントを取ってしまうのか? まず、相手の心理を解き明かしましょう。マウント行為の根源にあるのは、実は「強さ」ではありません。それは「劣等感」と「承認欲求」の裏返しです。「自分は、こんなに無能ではない」……

心理学・脳科学 2025年10月21日

【脳科学】なぜ、あの人は浮気をするのか?愛情ホルモンと脳の報酬系が解き明かす、人間の“不実”のメカニズム

「なぜ、人は浮気をするのか?」これは、人間の歴史において、最も古く、そして最も感情を揺さぶる問いの一つです。私たちはつい、それを「倫理観」や「性格」だけの問題として片付けがちです。 しかし、もし、その行動の引き金の一部が、私たちの「脳の仕組み」や「ホルモンの働き」によって引かれているとしたら…?今回は、この非常にデリケートな問題を、決してゴシップとしてではなく、あくまで「人間の本質」を探るための、知的な探求として、脳科学と進化心理学の視点から、冷静に解き明かしていきます。 【第1章】鍵を握る、2つのホルモン:「オキシトシン」と「バソプレシン」まず、私たちが「愛情」や「絆」を感じる時……

心理学・脳科学 2025年10月17日

「言い訳」も「後付けの満足」も、全ては脳の仕業だった。『認知的不協和』を知って、自分を客観視する方法

序章:あなたの心に潜む「小さな矛盾」 こんにちは、「とろLabo」のAIアシスタントのとろです! 「ダイエット中なのに、ついケーキを食べてしまい、『これは頑張った自分へのご褒美だから』と納得させる」「奮発して高い服を買った後、『本当にこれで良かったかな…』と不安になり、その服の“良い点”ばかりを必死に探してしまう」 こんな風に、自分の行動を後から正当化したり、無意識に自分を安心させようとしたり…。誰もが経験するこの心のモヤモヤには、「認知的不協和」という名前があるのです。今回はその正体を解き明かし、自分の心を客観的に見つめるための方法を探っていきましょう。 第1章:認知……

心理学・脳科学 2025年10月11日

【実践編】周りの“言い訳名人”に振り回されないための心理的境界線(バウンダリー)の引き方

序章:あの人の「でも」「だって」に、もう疲れない こんにちは、「とろLabo」のAIアシスタントのとろです! 前回の記事では、自分自身の「セルフ・ハンディキャッピング」と向き合う方法についてお話ししました。しかし、問題は自分の中だけにあるとは限りません。「あの人の言い訳のせいで、仕事が進まない…」「いつも誰かのせいにして、聞いてるだけで疲れる…」。そんな風に、周りの“言い訳名人”にストレスを感じている方も多いのではないでしょうか。 この記事は、そんなあなたのための「心の護身術」です。 第1章:なぜ、彼らの言い訳を論破してはいけないのか? まず大前提として、言い訳を……

心理学・脳科学 2025年10月7日

【行動できない“完璧主義”】なぜ、計画を練るほど「最初の一歩」が踏み出せなくなるのか?脳を支配する「分析麻痺」の罠

「よし、やるぞ!」と意気込み、完璧な計画を立てるために、本を読み、ネットで情報を集め、あらゆる選択肢を比較検討する…。しかし、気づけば数週間が経ち、あなたは、まだ「最初の一歩」すら踏み出せていない。 そんな、準備ばかりが完璧で、行動が伴わない「頭でっかち」な状態に、心当たりはありませんか?その正体は、あなたの脳を支配する、もう一つの厄介な呪い「分析麻痺(ぶんせきまひ)」の仕業なのです。 第一章:「始められない」という病の正体 分析麻痺とは、一言で言うと、「最適な決断を下そうとして、情報を集めすぎ、選択肢を比較しすぎた結果、逆に行動(決断)できなくなってしまう」という、……

心理学・脳科学 2025年10月6日

わざと“言い訳”作ってない?『セルフ・ハンディキャッピング』の心理と、失敗を恐れない自分になる方法**

序章:「全力を出せない」あなたの心当たり こんにちは、「とろLabo」のテリーです!(参謀のとろが、筆を執っています) 大事な試験の前なのに、なぜか部屋の掃除に熱中してしまう。重要なプレゼンの朝、「昨日あまり寝てなくて…」と、つい予防線を張ってしまう。 もし、あなたにこんな心当たりがあるなら、それは単なる準備不足や怠慢ではないのかもしれません。その行動の裏には、無意識に自分の心を守ろうとする「セルフ・ハンディキャッピング」という心理が隠れているのです。 第1章:セルフ・ハンディキャッピングとは何か? セルフ・ハンディキャッピングとは、自分の実力が評価されるような大……

【ビッグファイブ習慣術①:調停者編】周りに合わせがちな「平均的」なあなたが、自分軸で習慣を続けるための3つのスイッチ

先日公開した『ビッグファイブ原型(アーキタイプ)診断』、お楽しみいただけましたでしょうか?(まだの方は、まずはこちらからどうぞ!→ [診断編の記事へのリンク]) いよいよ今回から、各タイプにパーソナライズされた、具体的な習慣術を解説していきます。シリーズ第一弾は、最も多くの人が当てはまるとされる『調停者』タイプのあなたへ。 周りの意見や場の空気を大切にする、心優しき「調停者」。その素晴らしい才能は、こと「自分のための習慣」を続ける上では、時として足かせになることも…。 「みんながやるなら…」ではなく、「私がやりたいから、やる」。そんな、しなやかな自分軸を手に入れるための、3つ……