【体質診断】あなたの不調はどの内臓から?5分でわかる、東洋医学的セルフチェック

【体質診断】あなたの不調はどの内臓から?5分でわかる、東洋医学的セルフチェック

「ストレスが溜まると、いつも胃が痛くなる」
「季節の変わり目は、決まって気分が落ち込む」

なぜかいつも、同じような不調のパターンに悩まされていませんか?
それは、あなたの生活習慣だけでなく、生まれ持った「体質」が関係しているのかもしれません。

東洋医学では、私たちの心と体を「肝・心・脾・肺・腎」という5つのグループ(五臓)のバランスで捉えます。このうち、どこかの働きが弱まると、特定の心と体の不調が現れやすくなるのです。

この記事では、あなたの「弱りやすい」タイプはどれなのか、簡単なセルフチェックで診断します。自分の体の声を聞き、根本的な体質改善への第一歩を踏み出しましょう。


あなたの不調はどのタイプ?3つのサインで超簡易チェック!

まずは、記事を読み進めながら、自分に当てはまるタイプはどれか、当たりをつけてみましょう。各タイプの解説の冒頭に、代表的な3つのサインを挙げました。ピンとくるものはありますか?

1. イライラしやすく、目が疲れやすい「肝(かん)」タイプ

  • □ 最近、些細なことでカッとなりやすい
  • □ PC作業をすると、目が異常に疲れる、または乾く
  • □ 寝起きが悪く、朝から体が重い

「肝」は、全身のエネルギー(気)の流れをコントロールする司令塔。ここが滞ると、感情のアップダウンが激しくなったり、血流が悪化して筋肉がこわばったりします。
→ おすすめのセルフケア: 適度な運動で気を巡らせる、酸味のあるもの(レモンなど)を少量摂る、寝る前のスマホを控えて目を休ませる。

2. 不安や不眠に悩む「心(しん)」タイプ

  • □ 夜、ベッドに入っても頭が興奮して、なかなか寝付けない
  • □ ちょっとしたことで動悸がしたり、不安になったりする
  • □ 物忘れが多い、集中力が続かない

「心」は、血液を全身に送り出すポンプ機能と、思考や意識といった精神活動の中心です。「心」が疲れると、精神が不安定になり、不眠や不安といった症状が現れやすくなります。
→ おすすめのセルフケア: 昼寝をするなら15分以内にする、瞑想や深呼吸で心を落ち着ける時間を作る、苦味のあるもの(緑茶など)を少し摂る。

3. 食後に眠く、疲れやすい「脾(ひ)」タイプ

  • □ 食後、強い眠気に襲われたり、胃がもたれたりする
  • □ 物事をくよくよと考え込んでしまうことが多い
  • □ 雨の日など、湿気が多いと体が重だるい

「脾」は、食べたものからエネルギーを作り出す、消化器系の働き全般を指します。ここが弱ると、エネルギー不足で疲れやすくなったり、水分代謝が悪くなり、むくみやだるさに繋がります。
→ おすすめのセルフケア: よく噛んで食べる、冷たい飲食物を避ける、自然な甘みのあるもの(かぼちゃ、さつまいもなど)で胃腸を労わる。

4. 季節の変わり目に弱い「肺(はい)」タイプ

  • □ 季節の変わり目に、決まって風邪をひいたり、気分が落ち込んだりする
  • □ 鼻炎や咳、たんなど、呼吸器系のトラブルが多い
  • □ なんとなく悲しい気持ちになったり、憂鬱になったりしやすい

「肺」は、呼吸を司り、体のバリア機能(免疫力)を担っています。「肺」が弱ると、外からの刺激に敏感になり、アレルギーや風邪にかかりやすくなるほか、気分の落ち込みとも関連します。
→ おすすめのセルフケア: 深呼吸を意識する、適度な有酸素運動(ウォーキングなど)を取り入れる、辛味のあるもの(ネギ、生姜など)で気の巡りを良くする。

5. 疲れが抜けず、足腰がだるい「腎(じん)」タイプ

  • □ しっかり寝ても、疲れが抜けないと感じる
  • □ 足腰が冷えやすく、だるい、または腰痛がある
  • □ 以前に比べて、白髪や耳鳴りが気になる

「腎」は、生命エネルギーの源を貯蔵する、アンチエイジングの鍵となる場所です。「腎」が弱ると、老化のサインが現れやすくなり、慢性的な疲労感や気力の低下に繋がります。
→ おすすめのセルフケア: 夜更かしを避け、睡眠を最優先にする、体を冷やさない(特に下半身)、黒い食材(黒豆、黒ごま、海苔など)を食事に取り入れる。


【詳細診断】50の質問で、あなたの隠れた体質を徹底チェック!

さらに詳しく自分の体質を知りたい方は、以下の50の質問に答えてみましょう。
各項目で、最も「はい」が多かったものが、あなたの基本的な体質(弱りやすい場所)です。

【肝のチェックリスト(10項目)】

  • □ 怒りっぽい、イライラしやすい
  • □ 気分にムラがある
  • □ 目が疲れやすい、充血しやすい
  • □ 手足の先がつりやすい、筋肉が痙攣する
  • □ 寝起きが悪い、目覚めがスッキリしない
  • □ 爪が薄い、割れやすい、線が入る
  • □ 偏頭痛持ちである
  • □ 肩や首がいつも凝っている
  • □ お腹(特に右側)が張って苦しいことがある
  • □ ため息をよくつく

【心のチェックリスト(10項目)】

  • □ 動悸や息切れがすることがある
  • □ 夜、なかなか寝付けない、夢をよく見る
  • □ 不安感や焦燥感に襲われやすい
  • □ 物忘れが多い
  • □ 集中力が続かない
  • □ 手のひらに汗をかきやすい
  • □ 胸が苦しく感じることがある
  • □ 顔色が赤い、または白い
  • □ 舌の先が赤い、または口内炎ができやすい
  • □ 喜びすぎたり、興奮しすぎたりすることがある

【脾のチェックリスト(10項目)】

  • □ 食欲がない、または食べ過ぎてしまう
  • □ 食後に胃がもたれる、お腹が張る
  • □ 食後にとても眠くなる
  • □ くよくよと考え込む癖がある
  • □ 体が重だるい、むくみやすい
  • □ 疲れやすく、気力がない
  • □ 口角が切れやすい、口内炎ができやすい
  • □ 軟便、下痢をしやすい
  • □ 甘いものが無性に食べたくなる
  • □ あざができやすい

【肺のチェックリスト(10項目)】

  • □ 風邪をひきやすい
  • □ 鼻水、鼻づまり、咳、たんなどが出やすい
  • □ アレルギー性鼻炎や花粉症、喘息がある
  • □ 皮膚が弱く、乾燥しやすい
  • □ 声が小さい、息切れしやすい
  • □ 悲観的になりやすい、憂鬱な気分になることが多い
  • □ 汗をかきやすい、または、かきにくい
  • □ 息苦しさを感じることがある
  • □ 悲しい気持ちを引きずりやすい
  • □ なんとなく色白である

【腎のチェックリスト(10項目)】

  • □ 疲れがなかなか抜けない、慢性的な疲労感がある
  • □ 足腰が冷える、だるい、痛む
  • □ 耳鳴りがする、または聞こえにくい
  • □ トイレが近い(頻尿)、または夜間トイレに起きる
  • □ 白髪、抜け毛が増えた
  • □ 記憶力、集中力が低下したと感じる
  • □ めまいや立ちくらみがする
  • □ 骨がもろくなったと感じる
  • □ 怖がり、驚きやすい
  • □ 性欲や精力が減退した

まとめ

自分の体質を知ることは、不調の原因を理解し、自分に合ったセルフケアを見つけるための、最も重要な第一歩です。
この診断は、あくまで一つの目安。結果に一喜一憂するのではなく、自分の心と体に関心を持ち、その小さな声に耳を澄ませるきっかけとして、ご活用いただければ幸いです。