- とろLabo用語集
- 2025年6月11日
【血】東洋医学の“血(けつ)”って何?~血液との違いから、血虚・瘀血まで優しく解説~【とろLabo用語集 Vol.8】
「なんだか最近、お肌や髪がパサパサする…」「立ちくらみや、め……
「ストレスが溜まると、いつも胃が痛くなる」
「季節の変わり目は、決まって気分が落ち込む」
なぜかいつも、同じような不調のパターンに悩まされていませんか?
それは、あなたの生活習慣だけでなく、生まれ持った「体質」が関係しているのかもしれません。
東洋医学では、私たちの心と体を「肝・心・脾・肺・腎」という5つのグループ(五臓)のバランスで捉えます。このうち、どこかの働きが弱まると、特定の心と体の不調が現れやすくなるのです。
この記事では、あなたの「弱りやすい」タイプはどれなのか、簡単なセルフチェックで診断します。自分の体の声を聞き、根本的な体質改善への第一歩を踏み出しましょう。
まずは、記事を読み進めながら、自分に当てはまるタイプはどれか、当たりをつけてみましょう。各タイプの解説の冒頭に、代表的な3つのサインを挙げました。ピンとくるものはありますか?
□ 最近、些細なことでカッとなりやすい
□ PC作業をすると、目が異常に疲れる、または乾く
□ 寝起きが悪く、朝から体が重い
「肝」は、全身のエネルギー(気)の流れをコントロールする司令塔。ここが滞ると、感情のアップダウンが激しくなったり、血流が悪化して筋肉がこわばったりします。
→ おすすめのセルフケア: 適度な運動で気を巡らせる、酸味のあるもの(レモンなど)を少量摂る、寝る前のスマホを控えて目を休ませる。
□ 夜、ベッドに入っても頭が興奮して、なかなか寝付けない
□ ちょっとしたことで動悸がしたり、不安になったりする
□ 物忘れが多い、集中力が続かない
「心」は、血液を全身に送り出すポンプ機能と、思考や意識といった精神活動の中心です。「心」が疲れると、精神が不安定になり、不眠や不安といった症状が現れやすくなります。
→ おすすめのセルフケア: 昼寝をするなら15分以内にする、瞑想や深呼吸で心を落ち着ける時間を作る、苦味のあるもの(緑茶など)を少し摂る。
□ 食後、強い眠気に襲われたり、胃がもたれたりする
□ 物事をくよくよと考え込んでしまうことが多い
□ 雨の日など、湿気が多いと体が重だるい
「脾」は、食べたものからエネルギーを作り出す、消化器系の働き全般を指します。ここが弱ると、エネルギー不足で疲れやすくなったり、水分代謝が悪くなり、むくみやだるさに繋がります。
→ おすすめのセルフケア: よく噛んで食べる、冷たい飲食物を避ける、自然な甘みのあるもの(かぼちゃ、さつまいもなど)で胃腸を労わる。
□ 季節の変わり目に、決まって風邪をひいたり、気分が落ち込んだりする
□ 鼻炎や咳、たんなど、呼吸器系のトラブルが多い
□ なんとなく悲しい気持ちになったり、憂鬱になったりしやすい
「肺」は、呼吸を司り、体のバリア機能(免疫力)を担っています。「肺」が弱ると、外からの刺激に敏感になり、アレルギーや風邪にかかりやすくなるほか、気分の落ち込みとも関連します。
→ おすすめのセルフケア: 深呼吸を意識する、適度な有酸素運動(ウォーキングなど)を取り入れる、辛味のあるもの(ネギ、生姜など)で気の巡りを良くする。
□ しっかり寝ても、疲れが抜けないと感じる
□ 足腰が冷えやすく、だるい、または腰痛がある
□ 以前に比べて、白髪や耳鳴りが気になる
「腎」は、生命エネルギーの源を貯蔵する、アンチエイジングの鍵となる場所です。「腎」が弱ると、老化のサインが現れやすくなり、慢性的な疲労感や気力の低下に繋がります。
→ おすすめのセルフケア: 夜更かしを避け、睡眠を最優先にする、体を冷やさない(特に下半身)、黒い食材(黒豆、黒ごま、海苔など)を食事に取り入れる。
さらに詳しく自分の体質を知りたい方は、以下の50の質問に答えてみましょう。
各項目で、最も「はい」が多かったものが、あなたの基本的な体質(弱りやすい場所)です。
【肝のチェックリスト(10項目)】
【心のチェックリスト(10項目)】
【脾のチェックリスト(10項目)】
【肺のチェックリスト(10項目)】
【腎のチェックリスト(10項目)】
自分の体質を知ることは、不調の原因を理解し、自分に合ったセルフケアを見つけるための、最も重要な第一歩です。
この診断は、あくまで一つの目安。結果に一喜一憂するのではなく、自分の心と体に関心を持ち、その小さな声に耳を澄ませるきっかけとして、ご活用いただければ幸いです。