心理学・脳科学 7th page

心理学・脳科学 2025年7月29日

【会話の科学】会議や飲み会で「置物」を作らない。複数人の会話を活性化する3つの神技【ファシリテーター編】

3人以上の集まりになると、なぜか決まった人だけが話し、他の人はただ頷くだけの「置物」になってしまう…。 会議、飲み会、グループディスカッション。そんな「もったいない」状況に、歯がゆい思いをしたことはありませんか? 面白い話をする人が、必ずしも会話の中心にいるべきではありません。本当に価値があるのは、その場にいる全員の意見やアイデアを引き出し、会話を活性化させる「ファシリテーター」の役割です。 今回は、あなたがその場の「司令塔」となり、全員が気持ちよく話せる空間を作り出すための、3つの具体的なテクニックをご紹介します。 ファシリテーターの最重要任務:「心理的安全性……

心理学・脳科学 2025年7月28日

【聞き上手・応用編】相手の“本心”を引き出す、傾聴の深層心理テクニック

「たくさん話してくれたけど、なんだか上辺だけな気がする…」「本当に悩んでいることを、打ち明けてもらえない…」 前回の基本編で「相手に話させる」ことができるようになった人が、次にぶつかる壁。それが「本心」の壁です。 私たちの心は、最もデリケートな「本心」を、分厚い自己防衛の鎧で守っています。今回は、その鎧を無理やりこじ開けるのではなく、相手が自ら、安心して鎧を脱いでくれるような、一歩進んだコミュニケーションの深層心理テクニックをご紹介します。 なぜ「本心」は、簡単には語られないのか? 相手が本心を話せないのは、あなたのことが嫌いだからではありません。それは、脳の扁……

心理学・脳科学 2025年7月28日

口下手でも大丈夫。「相手が勝手に話し出す」傾聴の科学と3つのスイッチ

「何か話さなきゃ…」初対面の人や、まだあまり親しくない人との会話で、気まずい沈黙が流れる。あの、冷や汗が出るような感覚が苦手だ、という人は少なくありません。 多くの人が、「会話が上手い人=話が面白い人」だと思っています。しかし、それは大きな誤解です。本当にコミュニケーション能力が高い人とは、自分がうまく話す人ではなく、相手を気持ちよく話させる人のこと。 今回は、口下手なあなたでも、相手の心のブレーキをそっと外し、自然と会話が弾みだす、科学に基づいた「聞き方」の技術をご紹介します。 なぜ人は「話したい」のに「話せない」のか? まず、大前提として、私たちの脳は「自分……

心理学・脳科学 2025年7月27日

なぜ、あなたの「良い習慣」は3日で終わるのか?意志力に頼らず“継続する脳”を作る4つの科学的スイッチ

「今年こそは、毎朝運動するぞ!」そう誓ったはずなのに、気づけば三日坊主…。 「良い習慣」を始めようとして、挫折してしまった経験。そして、そんな自分を「意志が弱いダメな人間だ」と責めてしまった経験はありませんか? ご安心ください。それは、あなたの意志が弱いからではありません。ただ、脳の「仕組み」に逆らった、非効率な戦い方をしていただけなのです。 今回は、もう二度と「意志力」のせいにしないための、科学に基づいた「習慣化」の技術。あなたの脳を最高のパートナーに変える、4つのスイッチをご紹介します。 スイッチをONにする前に:意志力は消耗品、DMNは気まぐれな同居人 ……

筋トレだけじゃない!脳と体をハックして「テストステロン」を効率的に高める3つのスイッチ

「最近、どうもやる気が出ない…」「昔に比べて、疲れやすくなった気がする…」 その不調、もしかしたら、あなたの活力の源であるホルモン「テストステロン」の低下が原因かもしれません。 テストステロンは、単なる「男性ホルモン」「筋肉ホルモン」ではありません。それは、私たちの意欲、決断力、集中力、そして精神的なタフネスを司る、いわば「人生の質を高めるホルモン」なのです。 そして、その分泌量を決めるのは、筋トレだけではありません。食事、睡眠、そして「脳」の状態。今回は、あなたのテストステロン値を最大化するための「3つのスイッチ」を、科学的根拠に基づいて解説します。 スイッチ……

心理学・脳科学 2025年7月26日

【悪用厳禁】職場の“あの人”に、気づかれずに「一撃」を与える、大人のための悪の対話術

「言いたいことがあるけど、言えない…」理不尽な上司、無責任な同僚、的外れなことを言う先輩…。 言いたいことを我慢して、一人でストレスを抱え込んでいませんか?かといって、正面から反論すれば、人間関係がこじれるのは目に見えている…。 もし、相手に「悪口を言われた」と気づかせることなく、しかし的確にこちらの意図を伝え、相手に「あれ…?」と考えさせる、そんな「知的護身術」があったとしたら。 これは、相手を攻撃するための「矛」ではありません。あなたの心を理不尽なストレスから守るための、最後の「盾」となる対話術です。 なぜ「普通の対話」ではなく「悪の対話術」が必要なのか? ……

心理学・脳科学 2025年7月26日

なぜ「寝るだけ」で記憶は定着するのか?睡眠と記憶の深い関係【脳科学】

「覚えたいことがあるなら、しっかり寝なさい」「一夜漬けは、結局身につかない」 昔からよく言われる、これらの言葉。単なる経験則や、精神論だと思っていませんか?実は、これらは脳科学的に見て、紛れもない事実なのです。 睡眠は、単なる体の休息ではありません。日中に学び、経験した膨大な情報を、脳が整理整頓し、「消えない記憶」として深く刻み込むための、最も重要な時間なのです。 今回は、なぜ「寝るだけ」で記憶が定着するのか、その驚くべき脳内のメカニズムに迫ります。 脳の記憶ファイリング術:「海馬」から「大脳新皮質」へ 私たちの脳を、巨大な図書館だと想像してみてください。……

心理学・脳科学 2025年7月25日

「ツァイガルニク効果」は記憶の“諸刃の剣”?脳を疲れさせずに記憶力を高める、賢い使い方

「キリの悪いところでやめる」「あえて“続きが気になる”状態を作る」 “未完了”なものほど記憶に残りやすい、という心理「ツァイガルニク効果」。これを応用した勉強法や仕事術が、近年注目を集めています。 しかし、この強力な効果、実は使い方を間違えると、あなたの脳を著しく疲弊させ、かえって学習効率を下げてしまう「諸刃の剣」であることは、あまり知られていません。 今回は、このツァイガルニク効果が持つ「光」と「闇」の両面に光を当て、あなたの脳を味方につけるための、本当に賢い使い方をご紹介します。 光:ツァイガルニク効果が「やる気」と「短期記憶」をブーストする まず、こ……

心理学・脳科学 2025年7月24日

【悪用…は非推奨】頭の中で音楽がずっと流れる現象を、意図的にコントロールする禁断の心理テクニック

お気に入りの曲ならまだしも、なぜか昔のCMソングや、特に好きでもない曲が、頭の中で音楽がずっと流れる…そんな経験はありませんか? 一度始まると、自分の意思とは関係なく延々とリピートされる、うっとうしい脳内ループ。この現象、「どうにかして頭から音楽が消えないものか」と悩んだことがある人も多いはずです。 その現象には「イヤーワーム」という名前があり、脳の仕組みに基づいた、はっきりとした原因と、科学的な対処法が存在するのです。 その現象の名は「イヤーワーム(耳の虫)」 この、頭の中で音楽がずっと流れる現象は、専門的には「イヤーワーム(Earworm)」と呼ばれています……