「やる気が出ない」のは太陽不足?脳科学と東洋医学が教える『冬季うつ』の正体と、冷えた「志(意志力)」を温める技術

「やる気が出ない」のは太陽不足?脳科学と東洋医学が教える『冬季うつ』の正体と、冷えた「志(意志力)」を温める技術

1月中旬。お正月休みも終わり、連休も明け、いよいよ現実(仕事)が本格始動する時期です。

しかし、どうでしょう。
「よし、やるぞ!」と気合を入れたいのに、体が鉛のように重い。
新年に立てた目標(ダイエットや勉強)が、すでに挫折しそうになっている。
無性に甘いものが食べたくて仕方がない。

もし今、あなたがそんな状態なら、自分を責めるのをやめてください。
それはあなたの性格が怠惰だからではありません。

この時期特有の日照不足と寒さが引き起こす「冬季うつ(ウィンター・ブルー)」、そして東洋医学でいう「志(意志力)」のバッテリー切れである可能性が非常に高いのです。

今回は、冬眠しようとする脳を叩き起こし、あなたのメンタルを科学的に「温める」技術をお伝えします。


あなたの脳は今、「冬眠」したがっている

私たち人間も動物です。
日照時間が極端に短いこの時期、脳は本能的に「今はエネルギーを保存すべき時期(=冬眠)」と判断します。

この時、脳内では幸福ホルモン「セロトニン」が枯渇し始めます。
セロトニンが減ると、脳は手っ取り早く幸福感を得ようとして「糖質」を欲しがります。冬に甘いものが止まらないのは、脳が必死に自家発電しようとしている証拠なのです。

そしてもう一つ、東洋医学にはもっと興味深い視点があります。


東洋医学の視点:冬は「腎」に宿る『志(こころざし)』が試される

東洋医学では、冬は「腎(じん)」の機能が弱る季節です。
「腎」とは単に尿を作る臓器のことではありません。現代医学でいう「副腎(ストレス対抗)」「自律神経」を含む、生命力の源です。

さらに、東洋医学では「五臓には精神が宿る」と考えます。


「腎」に宿る精神機能、それが『志(し)』です。

志(Will)とは何か?

文字通り「こころざし」。目的を完遂する意志力、決断力、継続力のことです。
脳科学的に言えば、目標に向かって自分をコントロールする「前頭前野(実行機能)」、やる気の源「ドーパミン」の働きに相当します。

つまり、寒さで「腎」が冷えて弱ると、脳の「意志力エリア」への電源供給が落ちるのです。
「やる気が出ない」「三日坊主になる」のは、あなたの心が弱いからではなく、寒さで「志」というアプリケーションがエラーを起こしているだけなのです。


実践編:脳と体を「夏モード」に戻す3つのハック

では、どうすれば冷え切った「志」を再起動できるのか?
食事、光、温活で、強制的に脳を夏モードへ持っていきましょう。

① 【光】「曇り空」でもカーテンを開ける

「外が暗いから」とカーテンを閉め切っていませんか?
雨や曇りの日でも、窓際の明るさは脳を覚醒させるのに十分な照度(ルクス)があります。
朝起きたら、まずはカーテンを開けて「窓際で歯磨き」を。網膜に光が入れば、セロトニンの合成がスタートします。

② 【食】「朝バナナ」が最強の抗うつ剤

セロトニンを作る材料は「トリプトファン」です。
バナナには、トリプトファン、ビタミンB6、炭水化物がすべて揃っており、食べた後に効率よく脳内でセロトニンに変換されます。
「朝バナナ+豆乳」は、コンビニで買える最強の「食べるメンタルサプリ」です。

③ 【温】カイロを貼るべき場所は「命門(めいもん)」

弱った「腎(副腎)」を温めるには、ピンポイント爆撃が有効です。
おへその真裏、背骨の上にあるツボ「命門(めいもん)」にカイロを貼ってください。

ここは「命の門」という名の通り、全身の陽気の出入り口。ここを温めることで、すぐ近くにある「副腎」の血流が良くなり、やる気ホルモン(アドレナリン等)の分泌が復活します。


まとめ:太陽がなければ、自家発電すればいい

冬の不調は、生物としての正常な反応です。
「自分はダメだ」と落ち込む前に、まずはバナナを食べて、腰にカイロを貼ってみてください。

外の天気は変えられませんが、体の中の天気(ホルモンバランス)は変えられます。
あなたの「志」に火が灯れば、どんなに寒い冬でも、心は熱く保てるはずです。