夏の「隠れ脱水」。ただの水をガブ飲みするほど、体は砂漠化していく罠

夏の「隠れ脱水」。ただの水をガブ飲みするほど、体は砂漠化していく罠

水は飲んでいるのに、なぜか夏バテする理由

本格的な猛暑がやってきました。「熱中症にならないように」と、意識してこまめに水を飲んでいる方も多いはずです。
しかし、毎日しっかりと水を飲んでいるのに、「体がだるい」「頭がボーッとする」「疲れが全く抜けない」といった不調を感じていませんか?

「これだけ水分をとっているのに、どうして?」と不思議に思うかもしれません。
実はそれ、水分が足りていないのではなく、間違った水分補給によって引き起こされる「細胞の砂漠化(自発的脱水)」が原因かもしれません。

真水が引き起こす「自発的脱水」の恐怖

私たちの汗には、水分だけでなくナトリウム(塩分)などのミネラルが含まれています。大量に汗をかいてミネラルを失った体に、「真水(ただの水)」だけを大量に流し込むとどうなるでしょうか。

体内の血液の塩分濃度が、一気に薄まってしまいます。
すると、私たちの体は「これ以上血液が薄まると危険だ!」と防衛本能(システムエラー)を働かせます。そして、血液の濃度を正常に保つために、せっかく飲んだ水分を尿として強制的に体の外へ排出してしまうのです。

つまり、良かれと思って真水をガブ飲みすればするほど、体は自ら水分を手放し、結果的に「隠れ脱水」という深刻な砂漠化を引き起こしてしまいます。これが、水を飲んでも夏バテが治らない最大の理由です。

体を「水没」させず「潤す」ための3つのルール

前回の記事で「1日2Lの水のガブ飲みは体を水没させる」とお伝えしましたが、夏場はさらに「ミネラル不足による脱水」という罠が加わります。
細胞の隅々まで正しく水分を届け、体を内側から潤すための3つのルールを守りましょう。

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喉が渇く前に、コップ1杯をこまめに飲む
「喉が渇いた」と感じた時点で、体はすでに脱水状態に陥っています。一度に大量に飲むと胃腸の働きを低下させるため、コップ1杯(約200ml)をこまめに飲むのが鉄則です。

汗をかいたら「ミネラル」をセットにする
外出時や運動後など、汗をかいたときは真水ではなく、経口補水液やスポーツドリンク、あるいは水と一緒に少量の塩飴や梅干しを摂ることで、自発的脱水を防ぐことができます。

日常の水分補給は「麦茶」が最強
カフェインを含まず、ミネラルが豊富な麦茶は、夏の日常的な水分補給として非常に理にかなった飲み物です。胃腸を冷やさないよう、なるべく常温に近い温度で飲みましょう。

    【さらに深く知りたい方へ】汗と一緒に「やる気」も漏れている?

    現代医学の「自発的脱水」のメカニズムをお伝えしましたが、実は2000年前の東洋医学でも、夏の異常な疲労感について驚くべき警告が残されています。

    東洋医学では、大量の汗をかくと物理的な水分が失われるだけでなく、私たちの「生命エネルギー(気)」まで一緒に体の外へ漏れ出してしまうと考えられています。
    あなたが夏に感じる「強烈なだるさ」や「やる気の低下」は、ただの脱水ではなく、エネルギーそのものの枯渇だったのです。

    このスリリングなメカニズムの答え合わせと、枯渇した体をオアシスに変える東洋医学のアプローチについては、以下の記事でたっぷりと解き明かしています。

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