- 健康・ライフハック
- 2025年12月4日
【脳科学】なぜ、新しい習慣は続かず、悪い習慣はぶり返すのか?脳の「現状維持」をハックする、最強の習慣化技術 If-Thenプランニング
「ジョギングを始めたけど、三日で終わった」「デジタルデトック……

お正月休みも終わり、いよいよ仕事始め。
「今年も頑張るぞ!」と意気込んだものの、ランチを食べた後の午後2時……抗えない強烈な眠気に襲われていませんか?
「眠くなるのは気合が足りないからだ」なんて自分を責める必要はありません。これは人間の生理現象(サーカディアンリズム)であり、むしろ脳が休息を求めているサインです。

NASAの研究によれば、「26分間の仮眠で、仕事のパフォーマンスが34%向上し、注意力が54%アップした」というデータもあります。
今回は、脳科学と東洋医学、両方の視点から、午後の眠気を劇的な回復タイムに変える「戦略的・仮眠(パワーナップ)」の技術を解説します。
昼寝は「長さ」によって薬にも毒にもなります。まずはこのメニュー表を見て、自分に必要な睡眠を選んでください。

もっとも推奨される長さです。脳の睡眠段階が「ステージ2(軽睡眠)」までの状態で起きることになります。
この段階では、脳内のキャッシュメモリ(ワーキングメモリ)がクリアされ、集中力が劇的に回復します。深い睡眠に入っていないので、起きた後のダルさもありません。
時間がなければ、1分間目を閉じて視覚情報を遮断するだけでもOKです。脳に入ってくる情報の8割は「視覚」なので、これを切るだけで脳は「再起動」できます。
ここが一番危険です。30分を超えると、脳は「深い睡眠(徐波睡眠)」に入り始めます。ここで無理やり起きると、「睡眠慣性」という強烈なダルさが襲いかかり、起きた後も泥のように体が重く、使い物にならなくなります。
寝るなら20分以内。それが鉄則です。
「限界まで我慢して、気絶するように寝る」。これは最悪です。ガス欠でエンストする前に、ガソリンスタンドに寄るのがプロの技術です。

人間が覚醒していられる集中力の限界は、起床から約7〜8時間後に来ると言われています。
この時間が、あなたの「ゴールデン・ナップ・タイム」です。眠くなる前に、先手を打って休みましょう。
「この資料を作り終えたら寝よう」と思っていませんか? 実は逆です。
心理学には「ツァイガルニク効果」という、「人は未完了のタスクほど強く記憶に残る」という法則があります。
あえてメールの返信途中や、資料作成の途中で寝てみてください。すると脳は、寝ている間も「続きをやらなきゃ!」とアイドリング状態を保つため、起きた瞬間にトップスピードで作業に戻ることができます。
昼寝をする時、ソファや会議室でゴロンと横になっていませんか?
実はこれ、東洋医学的にも西洋医学的にもNGです。

昼(正午)は「陽」の気が極まる時間帯です。ここに少しの「陰(睡眠)」を取り入れるのは良い養生ですが、完全に横になってしまうと「陰」が強くなりすぎます。
結果、気が内側にこもりすぎて、午後の活動エネルギー(陽気)が湧いてこなくなってしまいます。
医学的に見ても、横になると心臓と脳の高さが同じになり、血液が脳に回りやすくなります。すると副交感神経が一気に優位になり、体は「夜が来た(深い睡眠に入ろう)」と勘違いしてしまいます。
これでは20分で起きるのが困難になります。
ベストな姿勢は「座ったまま寝る」こと。
デスクに突っ伏すか、椅子の背もたれに寄りかかる程度にしましょう。適度な筋肉の緊張が、深い睡眠への落下を防ぐ命綱になります。
明日から使える、プロの昼寝テクニックです。

記事では「20分」を推奨しましたが、これはあくまで平均的な目安です。
体力に個人差があるように、睡眠にも「ショートスリーパー(短眠)」や「ロングスリーパー(長眠)」といった遺伝的な体質があります。
大切なのは実験です。
まずは20分で試し、起きた後の気分を観察してください。「ダルいな」と思ったら5分短く、「物足りないな」と思ったら5分長く。
あなただけの「黄金の時間」を見つけてみてください。
いかがでしたか?
タイマーもかけず、限界が来てから寝るのはただの「気絶」です。
しかし、時間を決め、カフェインを飲み、姿勢を整えて寝るのは、立派なビジネススキルという名の「技術」です。
