- とろLabo用語集
- 2025年6月30日
【六臓六腑・小腸】栄養を見極める分別官!東洋医学の「小腸」とは?~心との意外な関係~【とろLabo用語集】
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ドーパミン(Dopamine)とは、中枢神経系に存在する神経伝達物質の一つで、カテコールアミン類に属します。
一般的に「快楽物質」や「幸せホルモン」と呼ばれがちですが、近年の脳科学においては、快楽そのものよりも「意欲(Motivation)」や「報酬予測(Reward Prediction)」に関与する物質であると定義されています。
私たちが目標に向かって努力したり、何かに夢中になったりする原動力となる一方で、依存症のメカニズムにも深く関わっています。
定義
脳内の神経細胞同士の情報伝達を担う物質(神経伝達物質)の一種です。
運動調節、ホルモン調節、快の感情、意欲、学習などに関与します。
主な産生部位
脳幹にある「中脳」で作られます。
特に「黒質(Substantia Nigra)」と「腹側被蓋野(VTA)」という部位にドーパミン作動性ニューロンが集中しており、ここから脳全体(線条体や前頭前野)へ向けて放出されます。
ドーパミンの最も重要な機能は、「報酬が得られそうだ」という期待感を高め、行動を強化することにあります。
① 報酬予測誤差(Reward Prediction Error:RPE)
ドパミンは、「予期していなかった報酬」を得た時に最も多く放出されます。
「思ったよりうまくいった!」というポジティブな誤差がドーパミンを出し、脳はその行動を学習(強化学習)して、「次もまたやろう」という意欲を生み出します。
② 運動調節
意欲だけでなく、スムーズな体の動きの制御にも不可欠です。ドーパミンが不足すると、パーキンソン病のように動作が緩慢になるなどの障害が生じます。
ドーパミンは、馬の目の前にぶら下げられた「ニンジン」のようなものです。
重要なのは、馬(脳)が最も興奮して走るのは、ニンジンを食べている時(快楽)ではなく、「もう少しで食べられそうだ!」と追いかけている時(期待)だという点です。
旅行も「計画している時」が一番ワクワクするように、ドーパミンは私たちをゴールへと駆り立てる「ガソリン」の役割を果たしています。

ドーパミンによる快感(報酬系回路の活性化)は強力なため、過剰に刺激されると「依存」を引き起こすリスクがあります。
耐性と渇望
ギャンブルや薬物、SNSの通知などでドーパミン回路を刺激し続けると、受容体の感度が下がり(耐性)、同じ刺激では満足できなくなります。
結果として、「もっと強い刺激」を求めて行動がエスカレートする状態が依存症の正体です。
ドーパミンは、人生を前進させるエンジンのような存在です。
これがなければ、私たちは食事をする意欲すら失ってしまいます。
しかし、エンジンをふかしすぎれば暴走(依存)します。
「期待」と「行動」のサイクルを適切に回し、健全な目標達成のためにこの強力な物質を利用していくことが重要です。