- 脳科学
- 2025年9月15日
【脳科学】なぜ「引き寄せの法則」は本当っぽく感じるのか?あなたの“願い”を現実にする、脳の「検索エンジン」のすごい働き
「強く願えば、叶う」――。多くの人を魅了し、同時に「そんなの……
「今年こそは、毎朝運動するぞ!」
そう誓ったはずなのに、気づけば三日坊主…。
「良い習慣」を始めようとして、挫折してしまった経験。そして、そんな自分を「意志が弱いダメな人間だ」と責めてしまった経験はありませんか?
ご安心ください。それは、あなたの意志が弱いからではありません。ただ、脳の「仕組み」に逆らった、非効率な戦い方をしていただけなのです。
今回は、もう二度と「意志力」のせいにしないための、科学に基づいた「習慣化」の技術。あなたの脳を最高のパートナーに変える、4つのスイッチをご紹介します。
まず知っておくべきは、意志力は、使えば使うほど減る消耗品だということです。そして、私たちの脳にはDMN(デフォルト・モード・ネットワーク)という、ぼーっとしている時に活動する「気まぐれな同居人」がいます。
意志力がすり減ってくると、このDMNが「面倒だな」「YouTube見たいな」と囁きかけ、あなたを誘惑します。これに意志力だけで立ち向かうのは、無謀な戦いです。
習慣化の鍵は、このDMNを味方につけ、意志力を使わなくても、脳が勝手に動いてくれる「仕組み」を作ることなのです。
行動を起こす際の心理的な障壁(摩擦)を、極限まで小さくします。目標は「行動すること」ではなく、「始めること」です。
新しい習慣を、既に毎日やっていることの「直後」に連結させ、行動の「トリガー」を明確にします。
脳は、未来の大きな成果より、今の小さな快感を求めます。行動の直後に、自分を褒めてあげる「ご褒美」を用意しましょう。
「〇〇をやる」という行動レベルではなく、「私は〇〇な人間だ」という自己認識(アイデンティティ)レベルで物事を捉えます。
では、前回の記事で紹介した「理想的な一日」を、この4つのスイッチで自動化してみましょう。
三日坊主は、あなたのせいではありません。
それは、脳の仕組みを知らずに、無謀な戦いを挑んでいただけ。
意志力に頼るのをやめ、あなたの脳が喜んで動きたくなるような、賢い「仕組み」をデザインすること。
それこそが、挫折知らずの自分を手に入れ、理想の人生を築いていくための、最も科学的で、確実な一歩なのです。