【扁桃体(へんとうたい)】脳の“警報装置”の正体と、なだめる方【とろLab用語集】
「また、あの嫌なことを思い出して、不安になってきた…」「人前に出ると、心臓がバクバクして、頭が真っ白になる…」 私たちの心に、そんな「不安」や「恐怖」といった感情が、嵐のように吹き荒れる時。その震源地となっているのが、脳の奥深くにある「扁桃体(へんとうたい)」という小さな領域です。今回は、私たちの感情の“番人”とも言える、この扁桃体の正体に迫ります。 扁桃体とは?脳の「警報装置(セキュリティシステム)」 扁桃体は、脳の側頭葉の内側にある、アーモンド形の小さな神経細胞の集まりです。その最も重要な役割は、「危険の察知」。目や耳から入ってきた情報の中に、過去の経験と照らし合……