【性格診断】東洋医学で見る性格の4タイプとその特徴

4部作にわたる「心と性格の探求」の旅も、いよいよ最終章です。
第一部で、私たちは生涯変わらない性格の「気候(ビッグファイブ)」を知りました。
第二部では、その気候が、日々の「心の天気(4タイプ診断)」にどう影響するかを学びました。

では、その天気を具体的に動かしている「風」や「太陽」、「雨雲」の正体は何なのでしょうか?
その答えが、あなたの心に住む、5人の責任者「五神(ごしん)」です。
今回は、この五神と4タイプを結びつけ、あなたの心の、最も深い層にある「本当の自分」の姿を探ります。


第一章:あなたの心の“主役”は誰?

私たちの心の中には、5人の神(魂・神・意・魄・志)が全員います。しかし、あなたがどの「心の天気」になりやすいかによって、どの神が「主役」として、あなたの心の会議室で最も大きな声を持っているか、という傾向が生まれます。


第二章:【タイプ別】あなたの心を動かす「五神」の力学

『調和のリーダー』を動かす、穏やかな「神(しん)」

「寛容性」と「協調性」を併せ持つ、この安定したタイプの主役は、五神のCEOである「神(しん)」です。意識と思考の中心である「神」が、他の4人の神(魂・意・魄・志)と、見事な調和を保っている状態です。冷静な判断力と、温かい思いやりを両立できるのは、この「神」が健全に働いている証拠です。

『貢献の仕事人』を突き動かす、勤勉な「意(い)」

「完璧性」と「協調性」を特徴とする、このタイプの主役は、実務能力の高いマネージャーである「意(い)」です。集中力と分析力、そして記憶力を司る「意」が常にフル回転しているため、高い成果を出すことができます。しかし、時に「意」が暴走し、CEOである「神」の声を無視して自分を追い込み、燃え尽きてしまう危険性もはらんでいます。

『マイペースな芸術家』を遊ばせる、自由な「魂(こん)」

「寛容性」と「孤高性」を併せ持つ、このタイプの主役は、未来を夢見るプランナー「魂(こん)」です。計画性やビジョン、創造性を司る「魂」が非常に活発なため、自分の内なる世界を何よりも大切にします。その自由な発想は魅力的ですが、時に、現実的な実務を担う「意」との連携が取れなくなることもあります。

『繊細な専門家』を守る、鋭敏な「魄(はく)」

「完璧性」と「孤高性」を持つ、このタイプの主役は、身体感覚のスペシャリスト「魄(はく)」です。本能や直感を司る「魄」が非常に鋭敏なため、常人には気づかないような、些細な危険や違和感を察知する能力に長けています。しかし、その敏感さゆえに、生命力を司る「志」が消耗しやすく、疲れやすいという側面も持っています。


第三章:【究極のセルフケア】五神のバランスを整え、自分を育てる

自分のタイプの「主役の神」と「弱りやすい神」を知ることで、究極のセルフケアが可能になります。

  • 『貢献の仕事人』のあなたへ
    暴走しがちな「意」を鎮めるために、意識的に「魂」が喜ぶ「何もしないで、未来を空想する時間」をスケジュールに入れてあげましょう。
  • 『マイペースな芸術家』のあなたへ
    自由な「魂」のアイデアを、現実世界に着地させるために、「意」をサポートする「小さなタスクを一つだけ決めて、集中する時間」を作ってみましょう。
  • 『繊細な専門家』のあなたへ
    過敏な「魄」を安心させるために、生命力の源泉である「志」を養うことが不可欠です。十分な睡眠を取り、体を温めることを、何よりも優先してください。
  • 『調和のリーダー』のあなたへ
    あなたの強みは、CEOである「神」のバランス感覚です。その力を維持するために、時々は全ての神を休ませる、穏やかな休息日を自分にプレゼントしましょう。

【4部作・最終章】まとめ

西洋の科学(ビッグファイブ)も、東洋の叡智(五神)も、目指す場所は同じです。
それは、複雑で、矛盾をはらんだ、愛すべき「自分」という存在を、深く、そして優しく理解すること。

この4部作の地図が、あなたの心の航海の、頼れる羅針盤となることを、心から願っています。
とろLaboの旅は、これからも、あなたのすぐ隣で続いていきます。