- 2021年5月13日
会話を弾ませるポイントは、話し手の笑顔と落ち着きです。
誰かの話をずっと聞き続けるとして、どのくらい集中して聞けますか?聞いてるうちにいろんな雑念が出てきて、聞きながらあれや……
「微アルコール」というカテゴリーのお酒が発売されてきています。
アルコールが1%未満のお酒のようです。
アルコール含有量が少ないからといって、飲んだ後に車の運転ができるわけでは無いようですが、「健康」という観点でみると、いいのかもしれませんね。
「微アルコール」酒類市場で広がる背景。アサヒが打ち出したカテゴリーにサッポロ参入
https://news.yahoo.co.jp/articles/b7897c6604327a40b5971fb941cf310bc8eb4225
今回は、お酒の適量やアルコールへの強さについての話をしていきたいと思います。
厚生労働省のe-ヘルスネットによると、
「通常のアルコール代謝能を有する日本人においては、節度ある適度な飲酒として、1日平均純アルコールで20g程度である。」
アルコールの吸収と分解
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-02-002.html
とあります。
お酒に含まれるアルコールの量を求める式がこれです。
アルコールの量(g) = お酒の量(ml)× 度数 ÷ 100 × 0.8
そして、具体的に「20gのアルコール」というのは、次のような感じになります。
アルコール20gのお酒の量を求める式が次の通りです。
アルコール20gのお酒の量(ml) = 2500 ÷ 度数(%)
アルコール1gに含まれるエネルギーは7.1キロカロリーだそうです。
1日あたりのアルコールの適量20gで計算すると、142キロカロリーとなります。
なので、ビール中瓶1本のエネルギーは142キロカロリーなんですね。
ところで、アルコールのエネルギーは体内に蓄積されにくいことから「エンプティーカロリー」と呼ばれます。
「蓄積されない」「エンプティー(=空っぽ、空虚)」と聞くと、とても魅力的ですね。
そのため、
「お酒はいくら飲んでも太りません。」
と、言いたいところですが、そんなことはありません。
その理由は次の2点です。
一 お酒のカロリーが優先的に消費される。→ そのほかの食べ物のカロリー消費は後回し → 蓄積される。
→ つまり、脂肪になります。
二 アルコールを分解する過程で中性脂肪が作られます。
→ つまり、脂肪になります。
こうしたことから、太りやすい状態になってしまうわけです。
「エンプティーカロリー」食品は、だいたい、肥満や生活習慣病につながるので気をつけないといけません。
ファーストフードなんかもこれにあたるので、食べるときには、そのことも理解した上で、計画的に食べていきましょう。
アルコールの分解には、個人差があるようですが、概ね次のとおりです。
(1時間あたり)
男性 9g
女性 6.5g
アルコールを20g摂取した場合、
男性 2時間13分くらい
女性 3時間ちょっと
です。
これはあくまでも目安で、性別や年齢等によって異なります。
お酒にいくら強くても、分解スピードがあるので、飲んだら乗らないようにしましょう。
「お酒に強い」とか「お酒に弱い」とか言ったりしますが、これは、アルコール分解能力によって決まります。
アルコールを分解には2つの酵素が関係してきます。
その酵素が、
・ アルコール脱水素酵素(アルコールデヒドロゲナーゼ)
・ アルデヒド脱水素酵素(アルデヒドデヒドロゲナーゼ)
です。
特に、アルデヒド脱水素酵素のタイプによってお酒の「強さ」が変わってきます。
次に、その辺りも含めて少し詳しく説明します。
消化管で吸収されたアルコールは、静脈(上腸間膜静脈や下腸間膜静脈)に入っていきます。
その静脈が合流して、門脈と呼ばれる静脈に流入し、門脈を経て肝臓に運ばれます。
肝臓では、2つの酵素によってアルコールの分解が行われます。
アルコール脱水素酵素
アルコール ⇨ アルデヒド
アルデヒド脱水素酵素
アルデヒド ⇨ 酢酸
酢酸は、
肝臓 → 肝静脈 → 下大静脈 → 心臓 →
そのあとは、筋肉やそのほかの臓器に運ばれ、そこで分解されることになります。
お酒が強い人と弱い人を分けると言われているのが、アルデヒド脱水素酵素のタイプだと言われています。
これには、活性型と低活性型、非活性型の3タイプがあります。
お酒が強いといわれる人は、遺伝的に、「活性型」のアルデヒド脱水素酵素を持っているそうです。
これは、アルデヒドを速やかに分解してくれるので、血中のアルデヒド濃度が上昇しにくいわけです。
アルデヒドは、頭痛や吐き気、紅潮などのフラッシング反応を引き起こす物質で、二日酔いの原因物質でもあります。
このアルデヒドを速やかに分解してくれるのが
「活性型」アルデヒド脱水素酵素なので、
このタイプの酵素を持っている人は、結構な寮のお酒を飲んでも、頭が痛くなったり、吐いたりしないわけです。
逆に、
低活性型、非活性型の場合は、
そういうわけにはいかず、お酒を飲む音ですぐに顔が赤くなったり、頭痛、吐き気に襲われることになります。
なので、お酒に強いとか、弱いとかというのは根性とかそういうのではないんですね。
アルコールの適量は20g
2500÷度数=アルコール20gのお酒の量
アルコール1gあたり7.1キロカロリー
エンプティーカロリーは蓄積されないけど、太りやすくなる。
お酒を飲んだら車の運転はしない。
いつも自由にやらせてもらってますが、最近、健康のことにも気を使わないとなと思い、ブログを書きながら、自分自身も健康に対する意識を高めてみようかなと考えています。あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師の国家資格を持っているので、体のことや健康のことにはそれなりに詳しいです。 なぞなぞと手品が大好きです。
コメントを書く