肩こりは日本人の10人に一人くらいが抱えている問題です。肩こりが続くと、集中力も下がり、気分も滅入ってしまいます。
なんとかしたいですよね。そこど今回は、意外な改善策を3つ紹介する前に、その原因をご紹介します。
こんな方におすすめ
- 病院に行っても原因がはっきりしない
- 肩を揉んでも改善しない
- なんとなく猫背な気がする
1 肩こりの原因
肩こりの原因は様々です。今回は、上記の3つ条件を満たす肩こりについて語っていきます。
(1)猫背は首や肩にずっと力が入り続ける
猫背とは、頭の位置が、正常な位置よりも前側になってしまうことで、猫みたいに背中が丸くなってしまうことです。
猫だと可愛いんですが、これが人間だと、ちょっと見栄えが悪いです。
そして、猫背は、見栄えが悪いだけでなく、肩こりや頭痛の原因にもなります。
それで、猫背と筋肉の関係を説明します。
まず、猫背じゃない状態では、頭の重さを背骨と筋肉で支えています。
頭の重さは体重の10%と言われています。体重60キロの人だと6キロあるんですね。これはボウリングの球でいくと、13ポンドの球とだいたい同じです。
頭 = ボウリングの球
なんですね。
で、猫背の場合は、どうなるかというと、頭が背骨よりも前にでてしまっているので、背骨で支えにくくなります。結果として、首や肩の筋肉で支えることになってきます。
腕をまっすぐ前に伸ばした状態でボウリングの球を持ってみるのを想像してみてください。大変そうですよね。
首や肩の筋肉って大変ですよね。
(2)筋肉は疲れると痛くなる
筋肉が働くと、エネルギーが消費されます。エネルギーが消費されすぎて、エネルギーがなくなると筋肉の疲労が起こります。
疲労が起こると、エネルギー供給を促すために血管を拡張させる物質が放出されます。
乳酸と呼ばれる物質です。よく疲労物質として紹介されることがあるかもしれませんが、その、乳酸です。これは、悪者ではなく、筋肉が疲労すると、血管を広げて血流を増やして筋肉にエネルギーを供給しようとしてくれます。そのついでに痛みを発生させて筋肉を休憩させようとします。
ずっと筋肉で頭をさ支えている猫背だと、首や肩の筋肉が疲労しやすい状態になっているんです。
(3)痛みが続くと脳が痛みを記憶する
痛みは皮膚で感じるわけでも筋肉で感じるわけでもありません。身体中に張り巡らされた神経は、脳からの命令を筋肉や内臓に伝えたり、逆に、皮膚や筋肉、内臓の情報を脳に伝えたりしています。
筋肉が疲労しているという情報が脳に伝えられると、それを脳は「痛み」として認識します。ケガをした時も同じです。皮膚が損傷するとその情報が脳に伝えられて、それを脳が痛みとして認識します。
だから、痛みは脳が感じているんです。
痛みがしばらく続くと、脳には、繰り返し痛み情報が伝えられることになります。繰り返し情報が伝えられるので、脳が痛みを学習し、記憶してしまうんです。
脳が痛みを記憶すると、筋肉が少しでも疲労しただけで、それを「痛み」として認識するようになってしまいます。
猫背で、首や肩の筋肉の疲労が持続すると、持続的に筋肉の疲労情報が脳に伝えられ、脳が痛みを記憶してしまうことになります。
(4)原因は筋肉ではなく筋膜の可能性も
筋肉は筋膜という膜に包まれています。もし、この筋膜が硬くなっていたりすると、筋肉の動きが悪くなる上に、筋肉への血流も悪くなります。そうすると、筋肉が疲労したのと同じような状態になります。
パソコンやスマホをずっと操作していると、猫背の状態で長時間過ごすことになります。これで、筋膜が硬くなってしまうと肩こりの原因にもなります。
私がこの記事を書いたよ!
テリー
いつも自由にやらせてもらってますが、最近、健康のことにも気を使わないとなと思い、ブログを書きながら、自分自身も健康に対する意識を高めてみようかなと考えています。あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師の国家資格を持っているので、体のことや健康のことにはそれなりに詳しいです。 なぞなぞと手品が大好きです。
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