テストステロンの不足は、「慢性的な疲労感」や「やる気のなさ」の原因になります。
テストステロンってなに?
テストステロンは、北斗の拳のケンシロウや幽遊白書の戸愚呂弟のようなムキムキの体を作るために必要なホルモンです。
男性ホルモンの代表的なホルモンで筋肉量を増やしたり、脂肪を燃焼させたりするホルモンです。
そのため、多く分泌されると、より男らしくなるため、「モテ」ホルモンと言われることもあります。
テストステロンの作用
- 筋肉量が増える。
- 脂肪を燃焼する。
- 行動力が上がる。
- 持久力が増える。
といった作用があります。
テストステロンでハゲる?
テストステロンは男性ホルモンの代表選手です。
男性ホルモン = ハゲる
というイメージがあったりするかもしれませんが、これは、正確ではありません。
いわゆる「薄毛」に関係するのは「ジヒドロテストステロン」です。
これは、前頭部や頭頂部などから分泌される「5αリダクターゼⅡ型」という酵素とテストステロンが結合することで作られます。
テストステロンが多いとハゲるというよりは、
「5αリダクターゼ」が多い場合にハゲやすくなる。
というのが正確です。
なので、テストステロンが多いからといって、それが薄毛につながるわけではありません。
だから、
「テストステロンが多いとハゲるから少ない方がいいじゃない。」
というのはちょっと違うんですね。
テストステロンのピークは20代
テストステロンの分泌は10代後半から急上昇し、20代でピークになります。
その後、30代頃から徐々に低下していきます。
50代、60代では、結構少なくなってしまいます。
そもそもテストステロンが減っている。
アメリカで4千人くらいの若者を対象に行われた研究で、
20年くらい前の若者と比較して、「現在の若者のテストステロンレベルが低下している」ことが報告されています。
この傾向は日本でも当てはまるんじゃないかと思います。
そういえば、20年の間に「草食系男子」とかいった言葉も生まれていますから、やっぱりそうなんでしょうね。
なので、そもそもテストステロン、減ってます!
ところで、テストステロンが減るとどうなるのか?
テストステロンは、筋肉をつけたり、脂肪を燃焼させる働きがあります。
そのため、
- 筋肉量が減少して筋力が低下
- 太りやすくなる。
といったことが起こってきます。
また、精神的な影響も出てきます。
その結果、
- やる気が出ない。
- 自信が出ない。
- 将来への焦り。
など、ネガティブな状態になります。
さらに、疲労が回復しにくくなり、
- 寝ても疲れが取れない。
- 持久力が低下する。
といったことも起こってきます。
テストステロンは女性にも関係あります。
「男性ホルモン」なので、男性にしか関係ないと思われがちですが、そんなことはありません。
女性でもテストステロンが分泌されています。
女性の場合は、分泌量も作用も男性ほどではありません。
男性がテストステロンの作用で筋肉量が増えます。
女性の場合、筋肉量はそこまで増えず、脂肪が燃焼されるため、「スリム」になります。
テストステロン分泌低下の負のスパイラル
テストステロンは、いろんな意味で「男らしさ」を作るホルモンです。
これが分泌されることで、肉体的にも精神的にも活動的になれるんです。
そして、分泌が低下すると、その反対のことが起こってきます。
つまり、筋力が落ちたり、活動性が低下したり、精神的にネガティブになったり、ストレスに弱くなったりといったことが起こってきます。
また、強いストレスを受けることによってもテストステロン分泌は低下します。
つまり、
ストレス受ける → テストステロン分泌低下 → ストレスに弱くなる → ストレスを受けやすくなる → テストステロン分泌低下・・・
こういったコンボが完成してしまいます。
ストレス以外に「肥満」もテストステロン分泌を低下させます。
そのため、
運動不足 → テストステロン分泌低下 → 脂肪がつきやすくなる → テストステロン分泌低下 → ・・・・
といった感じです。
そして、さらに、活動性、行動力もテストステロン分泌低下により低下するため、
「やせたいけど、ダイエットできない。」とか、「筋トレを始めたけど続かない。」
だるい、疲れが取れない、やる気が出ないと感じたら
テストステロンの量が低下しているかどうかは、血液検査をしてみなければわかりません。
ただ、
「慢性的な疲労」や「やる気のなさ」
の原因として、テストステロン分泌の低下が考えられます。
もし、だるさややる気が出ない時は、一度テストステロンの数値を確認してみるのもいいかもしれません。
さいごに
テストステロン分泌が低下に対して、「なすすべなし」ということはありません。
食生活や生活習慣を見直してみるといいかもしれません。
【食生活について】
テストステロンを作るための材料の接種が必要です。
- 適度な脂質、タンパク質の摂取が必要です。
豚肉や牛肉、魚、卵などを献立に盛り込みましょう。 - ミネラルも必要です。
ほうれん草やケールなど、色の濃い葉物野菜を献立に盛り込みましょう。
【生活習慣について】
テストステロンが作られやすくするためには、規則正しい生活習慣が重要です。
- 6時間は睡眠時間をとりましょう。
テストステロンは寝ている間に作られます。睡眠時間はできるだけ多くとりましょう。 - 同じ時間に寝ましょう。
寝る時間が不規則だと、それだけテストステロンが作られにくくなります。
できるだけ寝る時間を一定にしましょう。
【参考文献】
1.男性ホルモン研究所:5αリダクターゼとは? 抑制する方法やAGAを引き起こす原因を解説
https://www.aska-pharma.co.jp/media_men/column/5-reductase/
間瀬内科クリニック
http://www.masenaika-clinic.com/testosterone/
2.Decline in Serum Testosterone Levels Among Adolescent and Young Adult Men in the USA
European Urology Focus Volume 7, Issue 4, July 2021, Pages 886-889
私がこの記事を書いたよ!
テリー
いつも自由にやらせてもらってますが、最近、健康のことにも気を使わないとなと思い、ブログを書きながら、自分自身も健康に対する意識を高めてみようかなと考えています。あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師の国家資格を持っているので、体のことや健康のことにはそれなりに詳しいです。 なぞなぞと手品が大好きです。
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