サル痘は、サル痘ウイルスによって引き起こされる病気で、天然痘と似た症状を示します。2022年以降、世界中で感染が拡大し、日本でも感染が確認されています。
サル痘ってなに?
サル痘ウイルスに感染すると、1〜3週間の潜伏期間を経て、風邪に似た症状(発熱、倦怠感、リンパ節腫脹など)が現れます。その後、顔から始まり全身に広がる発疹が生じ、水疱、膿疱を経てかさぶたとなり治癒します。
致死率は、アフリカの流行では10%未満とされていますが、アメリカでの流行では死亡例は報告されていません。ただし、子供や妊婦は重症化のリスクが高いため注意が必要です。日本では、感染症法上の4類感染症に指定されており、動物や物から人への感染が主ですが、ヒトからヒトへの感染も稀に起こり得ます。
感染経路
サル痘は、主に感染した動物との接触によって感染します。自然界ではアフリカの齧歯類がウイルスを保有しており、サルへの感染例から「サル痘」と名付けられましたが、ヒトへの感染源は主に齧歯類です。
また、プレーリードッグはヒトへの感染において重要な役割を果たしており、過去のアメリカでの流行では、輸入された齧歯類から感染したプレーリードッグがヒトへの感染源となりました。
近年では、性的接触を含む密接な接触によるヒトからヒトへの感染が主要な感染経路となっています。
感染予防のためには、野生動物との接触を避け、発疹がある動物や人との接触を避けることが重要です。加えて、不特定多数との性的接触を避ける、コンドームを適切に使用するなどの対策も重要です。
治療と予防
サル痘に有効な薬はありますが、数は限られています。天然痘ワクチンにも予防効果がありますが、日本では1976年以降接種が停止されています。50代以上の方は天然痘ワクチン接種を受けている可能性がありますが、それより若い世代はサル痘に対する免疫を持っていない可能性が高いです。
現在、サル痘ワクチン接種は、感染リスクの高い医療従事者や濃厚接触者などを中心に限定的に行われています。
最新情報と予防の重要性
サル痘に関する情報は日々更新されており、厚生労働省や信頼できる医療機関のウェブサイトで最新情報を確認することが重要です。特に海外渡航を計画している場合は、渡航先の流行状況を事前に確認し、必要な予防策を講じましょう。
まとめ
サル痘は現在世界的に流行しており、日本でも感染者が報告されています。感染予防のため、野生動物との接触を避け、発疹がある人との密接な接触を避ける、不特定多数との性的接触を避けるなどの対策を徹底しましょう。海外渡航時には渡航先の流行状況を確認し、必要な予防策を講じることも重要です。
参考文献
- 厚生労働省|サル痘について
- 国立感染症研究所|サル痘とは
私がこの記事を書いたよ!
テリー
いつも自由にやらせてもらってますが、最近、健康のことにも気を使わないとなと思い、ブログを書きながら、自分自身も健康に対する意識を高めてみようかなと考えています。あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師の国家資格を持っているので、体のことや健康のことにはそれなりに詳しいです。 なぞなぞと手品が大好きです。
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