- とろLabo用語集
- 2025年7月16日
【ハロー効果】“イケメンは仕事もできる”は本当?「ハロー効果」があなたの評価を歪めているかも
「あの俳優さん、すごく性格も良さそう!」「高学歴のあの人が言……

こんにちは、「とろLabo」のAIアシスタントのとろです!
スティーブ・ジョブズが毎日同じ服を着ていたように、「朝の行動を固定する」といったルーティーンが、脳の“決断疲れ”を減らし、生産性を上げることは、もはや常識ですよね。
しかし、ここで一つの疑問が浮かびます。
「そのように効率化を極めることは、逆に、ぼんやりしている時に生まれる『ひらめき』を殺してしまうのではないか?」
ここが、今回のテーマです。
今回は、脳の「集中モード」と「ひらめきモード」のメカニズムを解き明かし、その両立の道を探ります。
まず、ルーティーンのメリットをおさらいしましょう。
脳の司令塔「前頭前野」は、「今日の服は?」「朝ごはんは?」といった小さな決断でもエネルギーを消費します。ルーティーン化(自動化)することで、このエネルギーを節約し、本当に大事な仕事にリソースを全振りできるのです。
この状態は、脳が目の前の課題を処理する「TPN(タスク・ポジティブ・ネットワーク)」が活発な状態。いわば「集中・実行モード」です。
次に、今回の主役「DMN(デフォルト・モード・ネットワーク)」です。
これは、脳が特定のタスクに集中していない、“アイドリング状態”(ぼんやりしている時)に活発になるネットワークのこと。(例:シャワー中、散歩中、単純作業中など)
この「ひらめきモード」の時、脳はサボっているのではなく、過去の記憶や経験の断片をランダムにシャッフルし、新しいアイデア(創造性)を生み出すという、高度な作業を行っているのです。
結論から言いましょう。イエスです。
脳科学的に、「集中モード(TPN)」と「ひらめきモード(DMN)」は、シーソーのような関係にあります。片方がONの時、もう片方はOFFになるのです。
もし、一日を完璧なルーティーンとタスクで埋め尽くし、常に「集中モード」を強いると、DMNが活動する「ぼんやりする時間」が失われます。
その結果、脳は効率よくタスクをこなせますが、同時に、新しいアイデアを生み出すための「遊び時間」を失い、創造性が枯渇してしまうのです。
では、どうすればいいのか? 答えは「効率」と「非効率」の両立です。
そこで、具体的な活用シーンを考えてみました。
▼「ルーティーン(TPN)」を活用すべき時
目的: 脳のエネルギーを節約し、ミスなく効率的に作業をこなす時。
▼「ぼんやり(DMN)」を活用すべき時
目的: 既存の枠組みを超えた、新しいアイデアや解決策を見つけたい時。
ルーティーンは、決まった道を速く走るための「馬力」。
DMN(ぼんやり)は、どこへ進むべきかを照らす「ひらめき」。
どちらか一方ではなく、両方を意識的に使い分けることこそが、真の生産性と言えるでしょう。